フル稼働で両替機を製造 新紙幣発行から3週間 栃木・小山の事業所

AI要約

栃木県内の両替機製造業者が新札対応機器の生産に追われている。

アミューズメント施設向け機器製造・販売のユニカが新紙幣対応機器の開発に取り組み、注文が増加している。

製造現場では暑さの中でも従業員が努力し、納品までのスケジュールに追われている。

フル稼働で両替機を製造 新紙幣発行から3週間 栃木・小山の事業所

 20年ぶりの新紙幣発行から約3週間たつ中、栃木県内の両替機製造業者では、新札対応機器の生産に追われている。

 アミューズメント施設向け機器製造・販売のユニカ(東京都台東区)はゲームセンター用のメダル両替機や券売機などを開発、製造する。小山市犬塚3丁目の小山事業所では、昨年7月からメダル両替機の新紙幣対応機器の開発に着手し今年5月に製造を開始した。

 注文は右肩上がりで、販売を始めた今月は工場稼働率が前年同月比300%、売上高も20~30倍という。

 22日はうだるような暑さの中、従業員10人が新札識別機器や払い出し装置などをメダル両替機の内部に黙々と取り付けていった。

 8月は今月の倍以上の90台を生産する見通しで、梅田剛(うめだたけし)社長(54)は「人を増やし、お盆休みを返上してフル稼働で対応するが、納品は2カ月待ちの状況。一日も早い納品に努めたい」と大粒の汗を拭っていた。