美祢線利用促進協に新たな検討部会設置へ 村岡知事がJR提案受け入れ【宇部】

AI要約

昨夏の大雨の影響で全線運休が続いているJR美祢線を巡り、JR西日本が新たな検討部会の設置を求めており、村岡知事は提案を受け入れる考えを示した。

地域住民や観光客が不便な状況が続き、復旧に向けた議論を進めるため、30日の協議会で提案を決定する予定。

JR西日本は復旧や再開後の運行にかかる膨大な経費を理由に、新たな検討部会の設置を求めていた。

 昨夏の大雨の影響で全線運休が続いているJR美祢線を巡り、JR西日本が、県や沿線自治体でつくる利用促進協議会内に新たな検討部会の設置を求めていることについて、村岡嗣政知事は19日の定例会見で、提案を受け入れる考えを示した。30日に開催する同協議会の臨時総会で決定する。

 

 被災から1年以上にわたり、地域住民や観光客が代行バスによる不便な移動を余儀なくされている現状や沿線自治体の意向を踏まえて、復旧に向けた議論を前に進めていくために提案の受け入れを決めた。

 

 村岡知事は、インフラを担う事業者が速やかに復旧すべきという従来の考えを基本としながら「見通しが立たない状況にあるので、部会を設置し、どういう形になるのかをなるべく早く示せれば」と述べた。

 

 同社は、5月に開かれた協議会で「膨大な経費がかかるため、復旧や再開後の運行についてJR単独では難しい」という見解を示し、新たな検討部会の設置を求めていた。