書類など約300件の送付を怠ったのに上司に嘘 医療費の自己負担割合の設定ミスも 南伊豆町職員を減給

AI要約

南伊豆町の男性主事が懲戒処分となった事件について、保険証の送付忘れや嘘の報告、書類送付の怠り、医療費のミスなどが明らかになりました。

20代の男性主事は不手際が相次いだことから減給3カ月の懲戒処分を受け、町長は再発防止や職員の綱紀粛正に取り組むとコメントしています。

町は今後の不祥事を避けるため、厳格な措置を取る姿勢を示しています。

書類など約300件の送付を怠ったのに上司に嘘 医療費の自己負担割合の設定ミスも 南伊豆町職員を減給

町民7人に対して保険証の送付を忘れた上、上司に嘘の報告をしたなどとして、南伊豆町は20代の男性主事について懲戒処分としました。

減給3カ月(10分の1)の懲戒処分となったのは南伊豆町健康増進課の男性主事(20代)です。

男性主事は2024年4月、事務処理の遅れから75歳を迎えた町民7人に対して保険証の送付を忘れたものの、気付いた後も病院からの問い合わせや本人から再発行の申請があった際に対応しようと送付しませんでした。

このため町役場には「保険証が届かない」との問い合わせが3件寄せられ、不審に思った上司が確認すると男性主事は「確実に送付した」と嘘の報告をしたということです。

また、南伊豆町はこの男性主事が2023年7月から2024年5月にかけて、高額療養費支給対象者への申請書や保険料の更生決定通知書など計300件近く書類の送付を怠っていたことを明らかにしています。

さらに、町によるとこの男性主事は医療費の自己負担が本来は3割の対象者を2割に設定し、保険証を送付するというミスもしていて、結果として対象者に差額分の医療費の返済を求める事態になったということです。

岡部克仁 町長は「今後このような不祥事が起こらないよう、職員の綱紀粛正に努め再発防止を徹底する」とコメントしています。