被保険者証送付遅れ、間違いなど296件 「確実に送付済み」と虚偽報告 町職員を減給の懲戒処分=静岡・南伊豆町

AI要約

南伊豆町の健康増進課の20代の男性主事が後期高齢者医療保険事務処理において不適切な処理を行い、減給と懲戒処分を受けた。

男性主事は296件の事務処理ミスがあり、虚偽報告や書類の遅延、記録の不備があった。

町長は再発防止に努めるとコメントし、厳重な措置をとったことを明らかにした。

被保険者証送付遅れ、間違いなど296件 「確実に送付済み」と虚偽報告 町職員を減給の懲戒処分=静岡・南伊豆町

静岡県南伊豆町は7月18日、後期高齢者医療保険事務における不適正な事務処理があったとして、健康増進課の20代の男性主事を減給10分の1、3か月の懲戒処分にしたと発表しました。

南伊豆町によりますと、男性主事は事務処理の遅れなどから、被保険者証や保険料の更生決定通知書、還付通知書などの送付を怠るなど、計296件の事務処理ミスがありました。

上司からの確認に「確実に送付済み」と虚偽の報告を行い、送るべき書類の保管場所を忘れ、人間ドック受診者から提出された領収書を紛失することもあったということです。

また、被保険者の医療費負担の割合について、本来3割負担の対象者に、2割負担に設定した被保険者証を送付。差額分の1割を過去に遡って被保険者に負担させることもありました。

このため、町は7月18日付でこの男性主事を減給10分の1、3か月の懲戒処分にしました。このほか、処分を受けた主事の担当課長、担当係長に文書による厳重注意を行いました。

南伊豆町の岡部克仁町長は「町民の皆様に心からおわび申し上げます。今後、このような不祥事が起こらないよう、職員の綱紀粛正に努め、再発防止を徹底してまいります」などとコメントを発表しました。