宇佐市の津房小児童が住民とソフトボールの交流試合 大谷選手のグラブをきっかけに野球ブーム、人数不足で地域協力

AI要約

大分県宇佐市安心院町の津房小(24人)児童が、地域住民とのソフトボール試合で交流。

児童の野球への関心が高まり、津房地区協議会の協力で試合が実現。

試合は盛り上がり、津房ドジャースが勝利。交流イベントは成功を収める。

宇佐市の津房小児童が住民とソフトボールの交流試合 大谷選手のグラブをきっかけに野球ブーム、人数不足で地域協力

 大分県宇佐市安心院町の津房小(24人)児童が、地域住民とソフトボールの試合をして交流した。同校に野球部はないが、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手からグラブが届いたことをきっかけに、高学年を中心に休み時間に野球をする児童が増加。ただ4~6年生は11人で試合ができないため、津房地区まちづくり協議会に持ちかけメンバーらの協力で実現した。

 呼びかけに賛同した同協議会役員や保護者らが集まり、60~70代のかつての野球少年10人でつくる「おっさんず」を結成。学校公開日の午後の授業時間を使い、児童11人の「津房ドジャース」と対戦することが決まった。

 当日は雨天で体育館での試合になったが、互いに点を取り合う好ゲームを展開。会場には話を聞いた住民が観客として集まり、ヒットが出るたびに大きな歓声と笑い声が広がった。

 結果は12対8で津房ドジャースが勝利した。6年の安部菜月さん(11)は「大人が意外とうまくて驚いた。初めての試合に勝て、とても楽しかった」と笑顔。

 試合後は、学校菜園で取れたキュウリを参加者全員でかじりながら交流を深めた。同協議会の岡喜久夫さん(77)は「自分が子どもの頃はみんな野球に明け暮れていた。今の小学生たちにも楽しさを感じてほしくて集まった」。

 試合を企画した佐藤勝校長(57)は「周囲の協力で想定以上に盛り上がった。秋にはグラウンドを使った野球大会を開催できれば。これからも学校が地域のにぎわいの中心であり続けたい」と話した。