松山市「国の史跡なので文化庁の許可が必要」一方、文化庁「緊急時は相談だけで工事認める」 松山城の城山で土砂崩れ 市と文化庁の認識にずれ

AI要約

愛媛県松山市の松山城で土砂崩れが発生し、大雨被害の対策が遅れていた問題が明らかになった。

城山での土砂崩れで住宅が倒壊し、3人が死亡した。

松山市と文化庁の認識にずれがあり、文化財管理についての問題も露呈している。

松山市「国の史跡なので文化庁の許可が必要」一方、文化庁「緊急時は相談だけで工事認める」 松山城の城山で土砂崩れ 市と文化庁の認識にずれ

今月12日に土砂崩れが発生した愛媛県松山市の松山城で、去年の大雨被害の対策が遅れていた問題について、松山市と文化庁の認識にずれがあることが分かりました。

松山城の城山では今月12日、斜面が崩れて住宅1棟が倒壊し、3人が死亡しました。

松山城では、去年7月、山頂付近で大雨による被害が確認されましたが、本格的な工事が行われておらず、城山を管理する松山市は次のように説明していました。

松山市 野志克仁市長

「国の史跡・文化財なので、文化庁の許可が必要なんだと、指示される発掘調査が必要なんだと聞いています。私たちとしては早くしてほしいというのは、私たちの心情としてあります」

一方、文化庁は「緊急性がある場合は許可がなくても相談だけで工事を認めている」と説明していて、市の認識とのずれが浮き彫りになっています。