サンゴなど自然の素材を絵の具にして書いた日本画の企画展 高知県立美術館で開催中【高知】

AI要約

高知県立美術館で開催されている企画展では、日本画家が自然の素材を絵の具にして描いた作品とその原料を展示している。

作品には越知町の横倉山から取れる石灰石や大月町で駆除されたムラサキウニのトゲなど、高知県の自然が生み出す色が使われている。

ワークショップも開催され、海洋生物研究家と日本画家が協力して参加者に絵の具作りや絵の描き方を教えている。

サンゴなど自然の素材を絵の具にして書いた日本画の企画展 高知県立美術館で開催中【高知】

サンゴや石といった自然の素材を絵の具にして描いた日本画と、その原料を合わせて展示するユニークな企画展が、高知県立美術館で開かれています。

咲き誇るサクラを描いた日本画。

サクラのピンク色は「土佐桜」と呼ばれる越知町の横倉山で取れる石灰石が持つ色です。

高知市の県立美術館で開かれている「Color Lab(カラーラボ) 色の実験室」は、県内で活動する日本画家・越智明美さんがサンゴや石といった様々な自然素材を絵の具にして描いた日本画を、その原料とともに展示されています。

ある作品に使われている紫色は、大月町で駆除されたムラサキウニのトゲを細かく砕いたもの。作品を通して高知の自然が生み出す様々な色を知ることができます。

また、7月15日は越智さんなどが講師となりワークショップも開かれました。

ウニの絵の具づくりに協力した海洋生物研究家の中地シュウさんが海の生き物が生み出す色について解説したあと、サンゴや貝殻を削って絵の具を作り、自然が生み出す色を使って思い思いに和紙に絵を描きました。

この企画展は9月14日まで県立美術館で開かれていて、期間中は石を削った絵の具作りを体験することができます。