ニシキゴイ養魚場が完成 茨城・筑西の小谷野さん 「夢は日本一」

AI要約

茨城県筑西市舟生にニシキゴイの養魚場が誕生。小谷野さんが20年の趣味を活かし完成。

養魚場は小谷野養鯉場と名付けられ、関東一のニシキゴイを育てることを目指す。

ニシキゴイの特徴や育成方法、小谷野さんの意気込みなどが紹介されている。

ニシキゴイ養魚場が完成 茨城・筑西の小谷野さん 「夢は日本一」

「泳ぐ宝石」と呼ばれるニシキゴイの養魚場が茨城県筑西市舟生に誕生した。同市の会社経営、小谷野鉄也さん(55)が、趣味で20年間続けてきた末に完成させた。世界的にも人気が高まる中、小谷野さんは「まずは品評会で関東一のニシキゴイを育てたい。夢は日本一」と意気込む。

養魚場は「小谷野養鯉(ようり)場」と名付けられた。ハウス内に池を3面備え、大小計100匹ほどを育てる。水量2トンの「当才池」で稚魚を育成し、2~3年後に32トンの池に移す。雄よりも大きく育つ雌のうち、模様などが秀でたものは一番大きな67トンの池で品評会向けに仕上げる。

養魚場の建設を手がけた同県五霞町の建設業「岡島組」の関根教社長(55)は、67トンの池について「全国的に見ても大きい方」と胸を張る。自身もコイの養殖を趣味にしており、今回はろ過槽にもこだわった。特殊なフィルターとカキの殻などで構成し、水の透明度を高めたといい「水づくりがコイづくり。ここのコイは優雅で良い感じ」と胸を張る。

小谷野さんは、同市関本肥土で金属加工などの「小谷野製作所」を経営する傍ら、養殖に取り組んできた。会社の駐車場に設けた池を利用してきたが、一念発起して専用の施設を整備。新たにハウス池を採用したことで、水温が安定して病気になりにくくなる上、冬期の食事量が増えるという。

ニシキゴイは、御三家と呼ばれる「紅白」「大正三色」「昭和三色」の3品種を中心に人気を誇る。近年はアジアや欧米などの海外の愛好家向けに輸出が進む。品評会で入賞したニシキゴイは、高額の値段が付くこともある。

小谷野さんは「ニシキゴイは奥が深い。自分の理想のようにはなかなか育たない。そこが面白い」と魅力を語る。将来的にはニシキゴイの販売も視野に入れる。養魚場は事前連絡で見学も可能。問い合わせは小谷野さん(電)090(3081)1081。