航空機やミサイルへの対処能力向上へ米国で実弾射撃 事前訓練を高射中隊が初公開 陸自奄美駐屯地

AI要約

陸上自衛隊奄美駐屯地の第344高射中隊が米国での中距離地対空誘導弾の実弾射撃に向けた事前訓練を初公開

隊員約30人が参加し、各装置の配置や発射手順を確認

実弾射撃は米国の射場で行われ、部隊の練度向上が目指される

航空機やミサイルへの対処能力向上へ米国で実弾射撃 事前訓練を高射中隊が初公開 陸自奄美駐屯地

 陸上自衛隊奄美駐屯地(鹿児島県奄美市名瀬)の第344高射中隊は13日、同駐屯地で、米国での03式中距離地対空誘導弾(中SAM)の実弾射撃に向けた事前訓練を初公開した。航空機やミサイルへの対処能力向上が目的。各装置の配置から発射までの手順を確かめた。

 隊員約30人が参加。偵察車で配置場所の適地を探した後、対空戦闘を指揮する射撃統制装置、目標を捜索・捕捉する射撃用レーダー装置、発射装置を備えた。

 同中隊長の山本悟3佐は「実弾射撃は非常に貴重な機会。いつ、いかなる状況でも任務を達成できる練度を保持できるよう訓練したい」と意気込みを語った。

 国内では実弾を射撃できないため米ニューメキシコ州のマクレガー射場で8~11月の間に行う。同駐屯地開設後は2回目。部隊の規模や発射弾数など詳細は非公表とした。