日米共同訓練に「オスプレイ」10機程度参加…大分県・陸自日出生台演習場などで28日から

AI要約

陸上自衛隊日出生台演習場で始まる日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン24」には日米の輸送機「オスプレイ」が参加する。住民説明会では機体の安全性についての懸念が示された。

日米共同訓練は9回目で、約3000人の陸自隊員と約1000人の米軍人が参加する予定。装備品の輸送などが7月21日から始まる。

住民団体や労働組合が要請書を提出し、訓練やオスプレイの使用中止を求めている。

 陸上自衛隊日出生台演習場(大分県由布市、同県九重町、同県玖珠町)などで28日に始まる日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン24」に関する玖珠町主催の住民説明会が10日夜、同演習場近くのコミュニティーセンターで開かれた。九州防衛局や陸自西部方面隊の担当者が、日米の輸送機「オスプレイ」が計10機程度参加することなどを明らかにした。

 防衛局などによると、オスプレイは陸自の「V22」2機、米海兵隊の「MV22」6機に加え、鹿児島県・屋久島沖で昨年11月に墜落し、乗員8人が全員死亡した「CV22」と同型の米空軍機2機が参加を予定している。

 約20人が集まった住民側からは「オスプレイを飛ばさないでほしい」といった声が相次いだ。防衛局の中川武雄・地方調整課長は「事故の原因は特定できている。各種安全対策を講じることで予防できるとの判断に至った」と述べ、理解を求めた。

 同演習場で日米共同訓練が行われるのは9回目。8月7日までの予定で陸自から約3000人、米側から約1000人が参加する。準備のため7月21日から装備品の輸送などに着手する。米軍人に対しては、できる限り外出は控えるよう要請しているという。

 市民団体や労働組合などでつくる「日出生台での米軍演習に反対する県各界連絡会」は11日、訓練やオスプレイ使用の中止を盛り込んだ要請書を佐藤知事に提出した。