知らない土地で日に日に増えた仲間に支えられ「楽しい3年間だった」…日南振徳・山田芳斗主将

AI要約

第106回全国高校野球選手権宮崎大会の2回戦5試合の結果を報告。日章学園がサヨナラ勝ち、宮崎学園、日南、聖心ウルスラ、宮崎第一も3回戦に進む。

聖心ウルスラが初回に6点を奪い試合を優位に進める。日南振徳は1点差で敗れる。

日南振徳3年の主将が野球チームへの熱い思いを語る。中学時代からの仲間との絆に感謝を述べる。

 第106回全国高校野球選手権宮崎大会は12日、2回戦5試合がアイビースタジアム(宮崎市)などで行われた。妻が第5シードの日章学園にサヨナラ勝ちしたほか、宮崎学園、日南、聖心ウルスラ、宮崎第一も勝ち、それぞれ3回戦に駒を進めた。

 聖心ウルスラは初回、木村の2点適時三塁打など6得点。優位に試合を進めた。日南振徳は七回、徳井の適時二塁打で1点差に詰めよったが一歩及ばず。

 知らない土地で温かく迎えてくれた仲間たちと挑んだ今大会。甲子園出場というチームみんなで目指した夢はかなわなかった。

 日南振徳3年・山田芳斗主将が、父の転勤に伴い家族6人で鹿児島県奄美市から引っ越してきたのは中学卒業直後。入学した日南振徳に知り合いはいなかった。中学で打ち込んだ野球を続けるか迷った。そんなとき、同級生が「一緒に野球をやろう」と声をかけてきた。

 入部するとチームメートたちは練習後、自主練習に付き合ってくれた。帰宅するのも一緒。不安は徐々に消え、友だちは日に日に増えていった。

 母親の愛さん(37)は「チームメートの支えで楽しそうに野球をやっていた」と感謝する。

 チームはこの日、一時7点差をつけられる劣勢から反撃し、1点差に追い上げる粘りをみせた。「最高の仲間と野球ができて楽しい3年間だった」。明るい性格でチームを盛り上げた主将は、日南でできたかけがえのない仲間たちへの思いを語った。(山畑壮起)