南さつま署の30代巡査長が酒気帯び運転で停職1カ月 不祥事相次ぐ鹿児島県警、懲戒処分は今年4人目

AI要約

鹿児島県警の巡査長が出勤時に酒気帯び運転をして停職処分となった。これは今年に入っての4人目の警察官懲戒処分である。

巡査長は自宅から警察署までの約600メートルを酒気帯び状態で運転し、後にアルコール検査で基準値を超える結果が出た。不起訴処分となった理由は、証拠不十分とされた。

鹿児島県警は不祥事を続けており、他の警察官にも懲戒処分が行われている。県民に対して謝罪し、再発防止に全力を尽くす姿勢を示している。

南さつま署の30代巡査長が酒気帯び運転で停職1カ月 不祥事相次ぐ鹿児島県警、懲戒処分は今年4人目

 鹿児島県警は12日、出勤時に酒気帯び運転をしたとして、南さつま署の30代の巡査長を同日付で停職1カ月の懲戒処分とした。県警では不祥事が相次いでおり、警察官の懲戒処分は今年に入って4人目。

 県警監察課によると、巡査長は3月9日、南さつま市内で基準値を超える酒気を帯びた状態で、自宅から同署まで自家用車を約600メートル運転した。出勤後のアルコール検査で基準値を上回る値が出たため上司に報告した。性別と所属課は個人の特定につながるとして明らかにしていない。

 巡査長は同日午前0時ごろまで自宅で飲酒し、午前8時すぎに出勤した。「まさかアルコールが残っているとは思わなかった。警察官としての自覚が足りなかった」と話している。発覚後は業務で車を使っていない。

 県警は5月13日、巡査長を道交法違反(酒気帯び)の疑いで鹿児島地検知覧支部に書類送検。地検支部は同24日付で巡査長を不起訴処分とした。不起訴の理由を「起訴するに足りる証拠がなかった」としている。

 県警本部の牛垣誠首席監察官は「県民に深くおわび申し上げる。職員の規律の保持を徹底し、県民の信頼回復と再発防止に全力を尽くす」と話した。

 県警は、4月に地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで2回逮捕した巡査長=同罪で公判中=を懲戒免職処分、同18日に不同意わいせつ容疑で逮捕した警部=同罪で有罪判決=は停職6カ月としている。5月13日に性的姿態撮影処罰法違反(撮影)容疑などで逮捕した巡査部長=同罪などで起訴=は停職3カ月とした。