京都市内最古の「道路橋」にトラック衝突、文化財の欄干など壊れる かつては江戸幕府が直轄管理

AI要約

京都市内に現存する最古の道路橋である「堀川第一橋」にトラックが衝突し、擬宝珠や欄干が破損したことが分かった。

事故は6月10日に発生し、市は立ち入り禁止措置を取ったものの通行には支障はない。

堀川第一橋は江戸時代初期に建設され、明治時代に石橋に架け替えられた歴史ある橋である。

京都市内最古の「道路橋」にトラック衝突、文化財の欄干など壊れる かつては江戸幕府が直轄管理

 京都市内に現存する最古の道路橋で市有形文化財の「堀川第一橋」(上京区中立売通堀川東入ル)にトラックが衝突し、擬宝珠(ぎぼし)や欄干が壊れたことが12日までに分かった。通行に支障はないものの、歩行者が転落したり石材が剥がれ落ちたりする恐れがあることから、市は立ち入り禁止のテープやフェンスを設置して注意を呼び掛けている。

 市北部土木みどり事務所によると、事故は6月10日に発生した。走行中のトラックが堀川第一橋の南東部分にぶつかり、石製の欄干(長さ約3メートル)と擬宝珠(高さ約40センチ)が壊れた。欄干は遊歩道が通る橋の下に落ちたが、けが人はなかった。

もとは江戸時代初期に幕府直轄管理の「公儀橋」として築かれた擬宝珠高欄付きの木橋で、明治時代に入ってすぐの1873年に石橋に架け替えられた。