予約したい!夏の瑠璃光院の青もみじの絶景と、圓光寺の五感に響く鑑賞体験

AI要約

京都の瑠璃光院は紅葉で有名ですが、新緑の季節も美しい。

訪れた時期によって異なる庭の魅力や青もみじのリフレクションを楽しめる。

夏の特別拝観期間もあり、瑠璃光院の魅力を存分に楽しむことができる。

予約したい!夏の瑠璃光院の青もみじの絶景と、圓光寺の五感に響く鑑賞体験

紅葉で有名な京都の「瑠璃光院」。実は新緑の季節も素晴らしいのです。案内してくれるのはバラ愛好家の奥野多佳子さん。もう1つの名所「圓光寺」と、絶対立ち寄りたい絶品ランチとおいしいスイーツ店もご紹介します。

春は色鮮やかな花であふれる庭を眺めながら心躍らせますが、バラが終わりを迎えると、その気持ちを落ち着かせるように庭は木々の緑で覆われます。

初夏は緑の美しい季節! 紅葉のリフレクションが素晴らしかった京都・瑠璃光院の青もみじを見たくて訪ねました。紅葉の頃のような混雑はないので、美しい新緑に包まれてゆったりできました。そして雨の日こそ楽しめるお寺もありました。

※写真が数多くあります。Yahoo!等でお読みの方は「次へ」のマークをクリックしてご覧ください。

大きな木々に覆われた山門、華やかな紅葉の季節に比べると落ち着いた雰囲気です。

訪れたのは7月6日。まだ梅雨も明けない頃でしたが、この日は快晴。まぶしいほどの光にあふれていました。

山門をくぐると見えてくる「山露地の庭」、昨夜降った雨で石段がしっとり……苔もきれいです。

石橋を渡ると玄関へ。数寄屋造りの建物が見えてきます。

紅葉の時期は大勢の人の出入りで混雑していましたが、今はそんな騒がしさがないので参拝する心構えまで違ってくるようです(笑)

まず、書院2階から眺める「瑠璃の庭(るりのにわ)」

すごい! 青もみじのリフレクション! 秋は華やかな色彩の饗宴でしたが、青もみじは緑一色! 緑に包まれる感じです。

どれだけの木があるのでしょう……その一本一本が大きく枝を広げ葉を繁らせ重なり合っています。

緑といってもいろんな色合いがあることに気付きますが、光を浴びて輝く新葉と、奥に潜む葉とのグラデーションが奥行き感を出して、圧倒的な迫力で迫ってきます。窓に囲まれた一枚の絵画です。

このお部屋を後ろから見ると、こんなふうになっています。

部屋の窓近くに塗り机が3つ繋げて置いてあって、外の景色が机に反射するように配置されています。部屋全体が緑に染まっているようです。秋には人がいっぱいでこんな写真は撮れませんでした(笑)

そして、1階からの瑠璃の庭です。お座布団に座ってゆっくり眺められました。苔がきれいで、緑にあふれています。

多くのカエデが繁る深い山の地に、いく重にも苔が重なり清らかな泉が湧き、庭が瑠璃色に輝くことから「瑠璃光院」と名がついたといわれているので、庭の苔は大切にお手入れされているそうです。

お部屋ではお抹茶がいただけます(1000円)。お菓子は「八瀬氷室」という瑠璃光院が販売しているお菓子です。氷に見立てた小豆が入ったお菓子で、おいしかったので昨秋にはお土産にしました。

秋はお抹茶もお茶室でいただきましたが、今回は平日だったのもありほぼ貸し切り状態で、瑠璃の庭を見ながら本当にゆったりとできました。秋の混雑が嘘のように落ち着いた雰囲気!

廊下を進むと「臥龍の庭(がりょうのにわ)」が見えます。ピカピカに磨かれた床に、光と青もみじが映り込んでモザイク模様のようにきれいです。

臥龍の庭には池があります。水面が揺らいで鯉もゆったり泳ぎます。

モミジの種坊……この季節になると赤く色づいてとてもかわいい! 羽根がついているので私はモミジのプロペラと呼んでいますが、種坊もこれからどこかへ飛んで旅する季節になりました。

瑠璃光院は紅葉の床もみじで有名ですが、青もみじもしっとりしてグラデーションの美しさは見事です。そして何よりゆっくり楽しめることも魅力です。

美しい自然の……でもそれは日々庭師の方のお手入れがあってですが、色彩鮮やかで、光を受けて煌めく新緑はこの季節だけのもの。新緑のリフレクションも圧巻でした。

■夏の特別拝観

・拝観期間:2024年7月13日(土)~8月18日(日)

・拝観時間:10時~17時(16時30分受付終了)

・拝観料金:2000円

・夏の拝観は予約がいりません

瑠璃光院(るりこういん)

京都市左京区上高野東山55

※瑠璃光院では、春季・夏季・秋季の特別拝観期間のみ境内への参拝ができます。

*瑠璃光院の見どころやアクセス、紅葉のリフレクションを書いた記事も併せてご覧ください