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「脱出する間も崩れ続けていた」県道崩落の瞬間をとらえたドライブレコーダー 危機一髪のタクシー”とっさ”の判断でハンドルを左に切った
山陰地方で記録的な大雨が起こり、出雲市大社町や日御碕地区が被害を受けています。
235世帯が孤立状態になり、観光客も取り残される中、助けを求める様子が伝えられています。
タクシーが道路崩落の緊迫の瞬間をスムーズに乗り越え、ドライバーは無事だったとのことです。
![「脱出する間も崩れ続けていた」県道崩落の瞬間をとらえたドライブレコーダー 危機一髪のタクシー”とっさ”の判断でハンドルを左に切った](/img/article/20240710/668e59227c51b.jpg)
停滞する梅雨前線の影響で記録的な大雨となっている山陰地方。
出雲市大社町では県道が崩落し、その先にある日御碕地区では235世帯が孤立状態に。観光客67人も取り残されました。
また、崩落現場には今にも落下しそうなタクシーが1台。
ドライブレコーダーが道路崩落の緊迫の瞬間をとらえていました。
入江直樹 記者
「出雲大社から日御碕に向かう道です。道路が大きく陥没しています。タクシーが落ちかかっています。」
土砂が流れ落ち、完全に崩落してしまった道路。
その脇には、今にも落ちそうなタクシーが1台取り残されています。
停滞する梅雨前線の影響で、激しい雨が降り続いた山陰地方。
出雲市では、けさまでの24時間降水量が211.5ミリと7月の観測史上最大となるなど、記録的な大雨となっています。
こうした雨の影響で、9日、出雲市大社町では県道が大きく崩落しているのが確認され、現在全面通行止めに。
日御碕地区に通じる唯一の道路が寸断されたため、現在、235世帯およそ550人が孤立状態になっています。
こうした状況を受けて、この地区に帰宅できない人のための避難所も開設されました。
入江直樹記者
「現在外出中ですが、こちらに日御碕地区の男性2人が避難していらっしゃるということです。」
そして、崩落現場に取り残されたタクシーは、9日午前、引き揚げ作業が行われ、現場を脱することができました。
間一髪崩落を免れ、ドライバーは無事だったとのこと。
当時の緊迫した状況を、ドライブレコーダーが捉えていました。
9日夕方、日御碕に客を送ったあと、大社方面に向けて帰る途中のことでした。
左カーブを曲がった次の瞬間、道路に大きな穴があいているのに気づいたドライバーは、とっさに左にハンドルを切り、山の斜面側へ。
側溝にタイヤがはまってしまったため車を降りて助けを求めましたが、その間にも道路はどんどん崩落していったといいます。
タクシー会社によると、「とっさに左にハンドルを切って助かったが、右側に行っていたら一緒に落ちていたかもしれない。まずはドライバーが無事だったのが何よりだ」と話していました。
市によりますと、日御碕地区は水道・電気といったライフラインは問題なく使える一方、道路復旧の見通しはたっておらず、孤立状態はしばらく続きそうだということです。