延長タイブレイクで3点適時三塁打放つがサヨナラ負け…2年生主将は「きょうからがスタート」

AI要約

第106回全国高校野球選手権宮崎大会の3日目は、1回戦4試合が行われ、小林秀峰、宮崎大宮、日向、日向工が勝利し、2回戦に進んだ。

宮崎大宮が劇的な逆転サヨナラ勝ちを収め、都城泉ヶ丘に惜敗した岩元一輝選手が活躍し、チームを力強く先導した。

若手主将が成長を感じさせる戦いを見せ、チームの悔しさから一体感を得て前進する姿勢を示した。

 第106回全国高校野球選手権宮崎大会は3日目の8日、1回戦4試合がひなたサンマリンスタジアム宮崎とアイビースタジアム(ともに宮崎市)で行われた。小林秀峰、宮崎大宮、日向、日向工がそれぞれ勝ち、2回戦に駒を進めた。

 宮崎大宮が劇的な勝利。5点を追う延長十回タイブレイク、長友の適時打、工藤の適時打など6安打で逆転サヨナラ勝ち。都城泉ヶ丘は九回に追いつく粘りをみせたが競り負けた。

 激戦の末、宮崎大宮に惜敗した都城泉ヶ丘の2年生主将、岩元一輝選手は延長十回タイブレイクに3点適時三塁打を放つなど3安打4打点とチームを力強く先導した。

 一塁、外野、投手とさまざまなポジションをこなし、仲間に的確なアドバイスを送ることもできるとチームメートらから信頼されているという。「若いチームだからこその勢いを大事にしよう」。1、2年生だけのチームで、仲間たちにそう声をかけてきた。

 この日チームは宮崎大宮にリードを許す場面が多かったが、九回、2点差を追い付くなど、勢いを存分に感じさせる戦いをみせた。

 「エラーもなく成長を感じる試合だった。この悔しさからチームが一つになる。きょうからがスタート」。これからも続く仲間たちとの高校野球。すがすがしい表情で前を向いた。