中学1年生が死亡 住宅40棟余りが被害 南木曽土石流災害10年 献花式で犠牲者悼む
10年前の長野県南木曽町の土石流災害を悼む献花式が行われました。
中学生の犠牲者を追悼し、被害を受けた地域の復興について語られました。
新たな砂防えん堤の設置など、今後の災害対策についても話されました。
長野県南木曽町の土石流災害から10年がたった9日、現場では献花式が行われ、町の関係者などが亡くなった中学生を悼みました。
「黙とう」
木曽町の梨子沢(なしざわ)沿いに立つ「平成じゃぬけの碑」の前で行われた献花式には、町の関係者などおよそ50人が参列しました。
2014年7月9日の夕方、梨子沢で大規模な土石流が発生し、当時中学1年生だった榑沼海斗(くれぬま・かいと)さんが亡くなり、住宅など40棟余りが被害を受けました。
向井裕明町長:
「いつどこでどんな災害が来るかわからないということを、しっかりと肝に銘じながら、これからもこの地域で暮らしていかなければならない」
梨子沢の上流では、国や県が新たに砂防えん堤を設置していて、関係者は記憶を風化させないよう伝えていきたいと話していました。