【山口県】[西京銀行]インドネシアとの橋渡し役に 周公大と連携協定

AI要約

西京銀行と周南公立大が日本・インドネシア間のグローバル人材育成に関する連携協定を結ぶ。

西京銀行がインドネシア市場に注力し、周南公立大が国際化を目指す取り組みを進める。

今回の協定により、双方向の人材交流を通じて県内企業の支援と労働力不足解消に貢献する見込み。

【山口県】[西京銀行]インドネシアとの橋渡し役に 周公大と連携協定

 山口県周南市平和通に本店を置く西京銀行(松岡健頭取)と同市学園台の周南公立大(髙田隆学長)は5日、「日本・インドネシア間のグローバル人材育成等に関する連携協定」を結んだ。

 人口2億7千万人で、今後も国内市場の成長が見込めるインドネシアに同行が注目。県内企業の同国進出を支援するため、昨年10月に日系資本の現地銀行と業務提携契約を結んだ。4月からは行員3人をインドネシアに派遣し、海外市場調査や法規制の対応にあたっている。

 一方、周南公立大は地域発展のための国際化を目指し、昨年7月に国際交流センター、今年度からグローバル化推進機構を設置。6月末時点でインドネシアをはじめ中国、韓国、台湾、タイの大学と国際交流協定を結んでいる。2027年度には在学生の5%にあたる100人の留学生受け入れを目標に掲げる。 

 2023年の県内の外国人労働者は約1万1千人。そのうちインドネシア出身者は1割を占める1,100人で、今後も増加する見込み。県内の労働力不足解消への寄与も期待される。

 今回の連携協定ではインドネシアの大学生が周南公立大へ留学、周南公立大生をインドネシアへ派遣などを予定。同行は同大と新たに提携するインドネシアの大学の発掘も進める予定で、双方向の人材交流を通じて県内企業に就職するインドネシア人の育成、同国に進出する企業の幹部育成を図る。

 この日は西京銀行本店で協定締結式があり、松岡頭取は「インドネシアは現在、若者の就職難が大きな課題。優秀な学生に山口県に来ていただき大いに活躍する機会を作っていきたい」▽髙田学長は「インドネシアからの学生、周南公立大の学生がこの地域に、また、インドネシアにも定着してもらいたい」と協定への期待を込めた。