青崩峠トンネルの開通見据え「連携を」 南信濃と浜松市水窪 2地区の住民が交流会【長野県・静岡県】

AI要約

南信濃と浜松市水窪の境に位置する「青崩峠トンネル」開通を見据えた交流イベントが開催された。

両地域のつながりや活性化、トンネル開通による期待などが話題になった。

交流会を通じて新たなつながりや可能性が生まれることが期待されている。

青崩峠トンネルの開通見据え「連携を」  南信濃と浜松市水窪  2地区の住民が交流会【長野県・静岡県】

 長野県飯田市南信濃と静岡県浜松市水窪の境に位置する三遠南信道「青崩峠トンネル(仮称)」の開通を見据え、2地区の住民が交流を深める「遠山郷・奥山郷“山大国”連携交流」が6月29日、南信濃自治振興センターで初めて開かれた。両地域から約50人が参加。地域間のつながりの創出や、各地域の活性化について考えた。

 2地区は、毎年10月に県境の兵越峠で「峠の国盗り綱引き合戦」を開くなど交流がある。「青崩峠トンネル(仮称)」の開通によってヒト・モノの往来がより活発になることが予想される中、改めて2地区のつながりを振り返ったり、可能性について意見交換したりしようと企画した。

 前半は「肉の鈴木屋」(南信濃和田)の副社長鈴木志保さん(50)と水窪出身のライター・神川靖子さん(55)が進行役を務め、座談会を開催。「両地区民の気質」「トンネル開通」などテーマ別で、参加者が次々と思いを語った。若い世代の力を生かした交流人口の増加や、物流や経済を通じた交流に期待する声があった。

 終了後には、焼き肉を食べながら交流を深めた。神川さんは参加者に感謝を伝え、「トンネル開通への期待は大きい。元々隣同士の地域だが、交流会を通じて“待っていてくれる人がいる場所”となった」、鈴木さんは「互いの魅力を重ね合わせ、一つの地域のようになれば。(交流会は)これまで接点のなかった人たちが知り合い、新しい物事が生まれる場としたい」と話していた。