広島市のファミリープール、新サカスタ側から「丸見え」 盗撮懸念で対策

AI要約

広島市は中央公園ファミリープールのプール開きに合わせ、周囲からの盗撮を防ぐための対策を講じる。

目隠し用フェンスが不足しており、周辺からプール内が見える状況になっているため、警備員の巡回や張り紙などが行われる。

プールの管理者や警備員、スタジアム側との連携が強化され、安全なプール環境の維持に努める。

広島市のファミリープール、新サカスタ側から「丸見え」 盗撮懸念で対策

 広島市は中央公園ファミリープール(中区)の7月1日のプール開きに合わせ、周囲からの盗撮を防ぐため、警備員による巡回の強化や張り紙などの対策を講じる。北側にことし2月開業したエディオンピースウイング広島の側からプール内が見えるようになり、対策が望まれていた。

 プールとスタジアムは城南通りを挟んで約60メートル離れているが、ペデストリアンデッキ(歩行者専用橋)の一部やスタジアム外周の通路には目隠し用フェンスがなく、遠巻きにプールを見下ろす形になる。対策として市スタジアム建設部は、営業中のプールに向かっての撮影禁止、巡回警備強化中といった文言の張り紙を数カ所に掲示する。

 スタジアムを指定管理するサンフレッチェ広島は市の要請を受け、プール側の外周通路で警備員の巡回を増やす。プール内の監視員も、不審者を見かけたらスタジアム側に電話で知らせる。プールを管理する市みどり生きもの協会は「望遠レンズで撮影しようとするなど不審な動きがあればすぐ分かるはず。連携して対処したい」と話す。

 同プールの営業は2026年度まで。市はスタジアム開業に合わせて新設した歩行者専用橋(全長125メートル)のうち、プールに近い約80メートルの区間には高さ2メートルの目隠し用フェンスを設けた。設けなかった箇所については、5月下旬の市議会委員会で「プールの利用者が丸見えになる」との指摘が出ていた。