甲子園目指して 侍ジャパンU-18日本代表候補 神村学園・正林輝大選手 最後の夏を前に

AI要約

鹿児島大会で注目の神村学園硬式野球部の正林輝大選手の最後の夏への思いが描かれる。

チームの強豪校としての歴史や現在の状況が紹介され、夏の甲子園での挑戦が始まる。

正林選手とチームが目指す日本一への道のりと、先輩からのメッセージが紹介される。

甲子園目指して 侍ジャパンU-18日本代表候補 神村学園・正林輝大選手 最後の夏を前に

夏の甲子園をかけた全国高校野球選手権鹿児島大会が7月6日から始まります。

最大の注目は、2023年、チームとしては夏の甲子園初のベスト4入りを果たしたいちき串木野市の神村学園。プロも注目するチームの柱、正林輝大選手の最後の夏にかける思いを聞きました。

「これ決めたら9回2アウト、ホームランや!1、2、3、4、5!」

屋内練習場で選手が思いバーベルをあげています。

56人が所属する神村学園硬式野球部。甲子園には春夏通算12回出場し、2023年夏は初めてベスト4に進出した強豪です。

神村学園・川下晃汰キャプテン(3年)

「技術あるなしではなく、野球部を本当に愛して、野球を楽しくやる集団だと思います」

神村学園・小田大介監督(就任11年目)

「最後1点でも多く勝ち取れるように、みんなで泥臭くやるのが神村だと思ってますので」

取材した日は雨のため、屋内で筋力トレーニング。少し控えめに、黙々とトレーニングをするのは3年生の正林輝大(しょうばやし・こうだい)選手です。

正林選手は2023年夏と2024年春の甲子園で全試合4番を任され、打率は4割5分超え、ホームランも1本放ったスラッガーです。

2024年4月には18歳以下の日本代表候補合宿にも招集されました。

神村学園・正林輝大選手

「自分のバッティングの魅力は、広角に長打を打てるところ、チャンスに強いところだと思う。チャンスの場面では積極的にスイングすることを心がけてきた」

佐賀県で4人兄弟の末っ子として生まれ、兄の影響で野球を始めた正林選手。野球のない生活は考えられないと話す正林選手には、忘れられない言葉があります。

日本一が見えた2023年の夏。あと一歩で甲子園の決勝進出を逃し、宿舎で当時のキャプテンが次のように話しました。

今岡歩夢キャプテン(当時)

「正林、増田、岩下、上川床、おまえらが引っ張ってくれたら日本一になれると思います」

神村学園・正林輝大選手

「ものすごく気持ちが伝わって、グラウンドではとても厳しい先輩だったんですけど、寮の中では冗談もいいあったり、そういう先輩だったので、あの場面で言われた時は心に刺さりました」

先輩の思いを、つなぐ夏。

神村学園・小田大介監督

「正林がやはりキーだと思ってます」

神村学園・正林輝大選手

「(この1年間)4番として、チームを勝たせられるバッティングをするために、1球1球にこだわってやってきた。まずは県大会で優勝して甲子園で1勝でも多く、日本一を目指して頑張って行きたい」

夢の続きを今の仲間とつかむために。最後の夏の挑戦がいよいよ幕を開けます。

鹿児島大会は6日から始まります。神村学園の初戦は7月12日の予定で、沖永良部と鹿児島商業の勝者と対戦します。