豊かな海、みんなで守ろう 常盤小6年生が清掃とプラごみ調査【宇部】

AI要約

常盤小で宇部市環境政策課の職員による環境の出前授業が行われた。生徒は海岸で清掃活動やマイクロプラスチック調査を行い、海洋汚染の現状を学びました。

生徒たちは海岸で清掃活動やマイクロプラスチック調査を体験し、海洋汚染の現状を実感。授業後は環境保護のために何ができるか考えました。

生徒たちは海洋汚染の問題について理解を深め、プラスチックの適切な処理やごみのポイ捨てをしないことを意識するようになりました。

豊かな海、みんなで守ろう 常盤小6年生が清掃とプラごみ調査【宇部】

 常盤小(川村敬志校長)で26日、宇部市環境政策課の職員による環境の出前授業が行われた。6年生75人が常盤海岸を訪れ、清掃活動やマイクロプラスチック調査を体験し、海洋汚染の現状を体感。校内に戻ってからは豊かな海を守るために自分たちにできることを考えた。

 

 海岸で約10分間の清掃活動の後、児童たちはマイクロプラスチック調査に取り掛かった。ちり取りですくった砂をバケツの上でふるいにかけ、ごみと砂を分類。砂と海水を勢いよくかき混ぜて砂が沈むのを待つと、目の細かいふるいに上澄みを流し、プラスチックを回収した。

 

 授業の後半は、同校体育館で、同課の福田淳子さんと共に集めたごみの確認や持ち帰ったマイクロプラスチックの観察を行った。世界では少なくとも毎年800万㌧のプラスチックごみが海に流出しており、その量は常盤湖2杯分に当たる。既に海中に含まれるごみの量は1億5000万㌧あり、海底に沈んだペットボトルが分解され自然に戻るのに400年かかるなど、海洋汚染の現状を知り、環境保護のために何ができるかを考えた。

 

 松浦冴空(さくう)君は「なぜ海岸に大量のごみがあるのか、疑問に思っていた。プラスチックをリサイクルに出すなどして捨てる量を減らしたい」、中村紀彦君は「ごみは世界の問題だと分かった。ポイ捨てをしないなど自分ができることから気を付けたい」と環境への心掛けを口にした。