市民体育館 来年秋から大規模改修 市内初の放射式冷暖房導入【山陽小野田】

AI要約

山陽小野田市の市民体育館が大規模改修を行う計画で、アリーナの放射式冷暖房システム導入などが決定。

改修費は3億7000万円で、トイレの洋式化や特定天井の脱落対策も含まれる。

放射式冷暖房システムの導入は県内4例目で、来年度の9月に着工予定。

市民体育館 来年秋から大規模改修 市内初の放射式冷暖房導入【山陽小野田】

 山陽小野田市は、市民体育館の利用環境向上のため、来年秋から約1年間の大規模改修を計画している。アリーナをほぼ均一の温度に保つ放射式冷暖房システムを市内で初めて導入するなど、スポーツ拠点としての利用促進、避難所としての環境整備と機能向上を図る。

 

 同館は鉄筋コンクリート造りで延べ床面積は4792平方㍍。アリーナとトレーニング室、会議室があり、1987年3月の完工から築38年が経過している。

 

 市は、アリーナの空調設備に加え、トイレの洋式化、特定天井の脱落対策で総額3億7000万円の改修費を見込んでいる。

 

 放射式冷暖房システムは、壁面に設置した放射パネル内に冷温水を循環させて室内の温度をほぼ均一に調整する空調設備。アリーナ1階に導入すると、夏は10度、冬は50度程度の水を入れれば、室温を20~25度に保つことができる。無風、無音で、通常のエアコンより電気代を節約できるなどのメリットがあるが、壁の中に収納していた移動観覧席(1008席)は使用できなくなる。

 

 同システムの導入は、県内では宇部市の俵田体育館などに続き4例目となる。

 

 今年度は実施設計に着手。来年度の市議会9月定例会で予算案が採決された後に着工する方針。