暑いまち多治見「熱中症予防で涼んで」３１施設指定 クーリングシェルター始動
岐阜県多治見市では、過去に国内最高気温を更新したことがある。市では熱中症予防のためにクーリングシェルターを提供し、本格的な暑さに備えている。
市では昨年、熱中症警戒情報が9回発表されるなど、毎年危険な暑さが続いている。市は新たに「熱中症特別警戒アラート」を設置し、クーリングシェルター31施設を指定した。
31施設のうち、3施設は特別アラート時のみ利用可能で、その他の施設は常設となっている。主な施設には市役所や公民館、スーパーマーケット、ドラッグストアなどが含まれている。
過去に国内の最高気温を更新したことがある岐阜県多治見市で、冷房が効いた空間を一般開放する指定暑熱避難施設（クーリングシェルター）の提供が始まった。本格的な暑さの到来を前に、市が熱中症予防のために利用を呼びかけている。
同市では2007年に当時の国内最高気温の40・9度を観測した。昨年は気温や湿度などから算出する暑さ指数に基づく熱中症警戒情報が9回発表されるなど、毎年危険な暑さが続いている。
より危険度が高い「熱中症特別警戒アラート」の新設など、4月の気候変動法の改正を受け、市がクーリングシェルター31施設を指定した。市役所本庁舎など公共施設が中心だが、スーパーマーケットバロー、Vドラッグなど民間の施設も対応する。「涼みどころ」と書かれたアザラシと氷ののぼり旗が目印となる。
同センターの担当職員は「今年も厳しい暑さが予想される。無理をせず、気分が悪くなる前に休んでもらいたい」と呼びかけた。
31施設のうち、勤労者センター、バロー文化ホール、旭ケ丘公民館の3施設は、同アラートが発令された場合のみ、利用できる。
常設のクーリングシェルターは次の28施設。
▽市役所本庁舎▽同駅北庁舎▽ヤマカまなびパーク▽小泉公民館▽脇之島公民館▽市之倉公民館▽南姫公民館▽根本交流センター▽精華交流センター▽笠原交流センター▽市総合福祉センター▽市サンホーム滝呂▽市ふれあいセンター姫▽市かさはら福祉センター▽市産業文化センター▽スーパーマーケットバロー根本店▽同多治見南店▽同光ケ丘店▽ホームセンターバロー多治見南店▽Vドラッグ笠原店▽同前畑店▽同多治見光ケ丘店▽同大畑店▽同多治見錦町店▽同多治見駅南店▽同多治見インター店▽同根本店▽同多治見旭ケ丘店
