不妊手術8匹 餌やりを反省(牛嶋留美子、61、元販売員、玉東町)

AI要約

庭に現れた黒猫が増え続け、保護団体の協力で不妊手術を受けることができた。

手術後の猫たちを見て安心し、無責任に餌をあげたことを反省する。

保護団体と獣医師に感謝し、今後は責任を持って地域猫の餌やりを続ける決意をする。

不妊手術8匹 餌やりを反省(牛嶋留美子、61、元販売員、玉東町)

 3年前から1匹の黒猫が庭に来るようになり、餌をあげていたら、昨年子猫が生まれて2匹になった。さらに別の黒猫が5匹の子を連れて来て、あっという間に8匹になった。

 増えすぎて、どうしたらいいか分からないまま餌をあげていた。「餌をあげなかったら来なくなるよ」と言われたが、それができない。猫にはずいぶん愚痴を聞いてもらった恩があるからだ。

 子猫たちの繁殖期が近づき、困り果てて新聞にあった保護団体に相談した。8匹いること、捕まえてケージに入れて連れて行くほど慣れていないこと、不妊手術費用は私が払うこと、手術後はここで地域猫として餌やりを続けることを伝えた。

 電話をかけた日はちょうど保護団体の所に移動式手術車が来る日で、すぐに捕獲器を持って来てくれた。夜10時までに全ての猫が捕獲器にかかり、手術を終えて庭に放すことができた。

 これ以上増えないことにほっとすると同時に、無責任に餌をあげたことを反省した。手術をしなかったら何十匹になったか分からない。

 5月31日付本紙記事「移動車で不妊去勢手術」を見て、記事の獣医師が手術してくださったことを知った。協力してくださった保護団体の方と獣医師の先生には心から感謝している。

 朝、猫に「おはよう」と言いながら、手術済みを示す耳のV字カットを見てホッとする。手術代やワクチン代でへそくりはなくなったけれど、また少しずつためればよいと思う。