心肺停止の男性救命、7月誕生の「娘に会える」 大磯で自衛官ら4人表彰

AI要約

大磯町が心肺停止状態の男性を助け、その結果男性が一命を取り留め、第1子の誕生を楽しみにしている一部始終を報じた。

町内在住の4人が救助に関わり、表彰状を受けたことが明らかになった。保育士、高校生親子、海上自衛官、消防庁職員が心臓マッサージや救急処置を施し、男性を救った。

男性は医療機関に搬送され、心拍が再開。現在は社会復帰を果たし、第1子の誕生を楽しみにしている。救助に関わった4人も喜びを表明し、表彰状贈呈式で感謝の気持ちを述べた。

心肺停止の男性救命、7月誕生の「娘に会える」 大磯で自衛官ら4人表彰

 路上に心肺停止状態で倒れていた男性を救助したとして、大磯町はこのほど、いずれも町内在住の4人に表彰状を贈った。一命を取り留めた男性は7月に第1子が誕生予定で、対面を心待ちにしているという。

 表彰を受けたのは海上自衛官の園田茉奈美さん(33)、東京消防庁職員の遠藤浩之さん(43)と、保育士の泰山智子さん(53)、高校生の尤助(ゆうすけ)さん(16)親子。  

 町によると、泰山さん親子は3月27日午前7時ごろ、2人の自宅近くで倒れている会社役員の市川聖(あきら)さん(33)を発見。心肺停止状態だった市川さんに智子さんが応急救護をする間、尤助さんが119番通報した。その後、現場を通りかかった園田さんが近くのスーパーで自動体外式除細動器(AED)を借り、遠藤さんと代わる代わるAEDの操作や心臓マッサージなどを施して救急隊に引き継いだ。

 市川さんは医療機関に搬送され、心拍が再開。現在は社会復帰を果たし、後遺症もないという。7月末には第1子が誕生予定で「娘に会うことができてうれしい。せっかく頂いた命。精いっぱい生きていきたい」と、駆け付けた13日の表彰状贈呈式で話した。

 園田さんは「スーパーは開店前だったが、何とか人を見つけAEDが借りられて良かった」と振り返り、遠藤さんも「助かって本当に良かった」と笑顔を見せた。