FC岐阜、あす12日長良川で横浜Mと天皇杯2回戦 DF萩野「力出し切る」

AI要約

J3のFC岐阜は横浜Mとの天皇杯2回戦に挑む。上野監督は攻撃重視の姿勢を示し、勝利を追求する意向を強調。

前節の大敗を受けて、岐阜はボール支配を重視し、実力を示すことが課題となっている。

横浜MはJリーグ屈指のタレントを揃え、試合の入りの重要性を認識。一発勝負の天皇杯でどちらもチャンスをつかむことを目指す。

FC岐阜、あす12日長良川で横浜Mと天皇杯2回戦 DF萩野「力出し切る」

 J3のFC岐阜は天皇杯2回戦の12日、長良川競技場で、岐阜県代表としてJ1の横浜Mと戦う。通算5回のJ1制覇や7回の天皇杯優勝を誇り、今季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でも準優勝した名門中の名門を迎え撃つ岐阜。上野監督は「ベタッと引いて守り、PKで勝とうとしても、何も次につながらない。われわれが普段からやっている形をぶつけて、何とか失点を防ぎ、点を取ることを追求してやっていきたい」と強調した。

 8日のJ3第16節・沼津戦は、先制したものの終盤に失点がかさみ、1-5で大敗。サポーターの期待を大きく裏切る結果となった。ただ、ボランチとして出場したDF萩野が「意図したプレーができる回数は増えている」と振り返るように、特に前半はボールを支配してゲームを優位に進めた。これを1試合通じて実行できるかが、今の岐阜に課せられたテーマだ。

 対する横浜MはJリーグを代表するようなタレントぞろいで、「誰が出てきても手ごわい」(上野監督)。圧倒的な格上だが、どのチームにもチャンスがあるのが一発勝負の天皇杯。昨季までJ1で16季プレーしたベテランのMF青木は「試合の入りがすごく大事」と話した。

 岐阜と横浜Mが天皇杯で対戦するのは初めて。勝てば、岐阜のクラブ史に残る奇跡となるだろう。萩野は「失うものは何もない。正々堂々と立ち向かって、今持っている力を出し切る」と力を込めた。