おかえりキョーゴ!!! 元FC岐阜の古橋インタビュー「岐阜での経験、キャリアの中で一番大きい」

AI要約

サッカー日本代表FWの古橋亨梧(29)が岐阜市長良福光の長良川競技場でFC岐阜のホーム戦に来場した。岐阜への思いや今後の抱負を語り、プロキャリアをスタートさせたクラブへの感謝を示した。

古橋は岐阜を離れてからもクラブ愛を持ち続け、今後の目標としてW杯出場を挙げている。将来的には岐阜への復帰も視野に入れている。

古橋は岐阜でのプレー経験が自信につながり、J2昇格のためには選手たちが一丸となって戦い続けることが重要だと述べている。

おかえりキョーゴ!!! 元FC岐阜の古橋インタビュー「岐阜での経験、キャリアの中で一番大きい」

 サッカー日本代表FWの古橋亨梧(29)が8日、岐阜市長良福光の長良川競技場で行われた古巣・FC岐阜のホーム戦に来場した。トークショーなどを行ったほか、岐阜新聞社などのインタビューに応じ、岐阜への思いや今後の抱負を語った。

 ―岐阜のサポーターから温かく歓迎された。

 「帰って来たという感じ。懐かしくて、帰って来て良かったなと感じる」

 ―岐阜はいつ以来か。

 「(2018年夏に)神戸に移籍してから1、2度来て以来。(21年に)セルティックに行ってからは初めて」

 ―当時と比べて。

 「この雰囲気は変わっていない。(岐阜に在籍したのは)1年半だったけど、ピッチに立ってプレーしていた記憶がよみがえった。何より、本当にみなさんが温かいので、うれしかった」

 ―岐阜を離れてからも、SNSで成績などをチェックするなど、クラブ愛は強い。

 「やっぱり、(大学4年時の)苦しかった時期に声をかけていただき、拾っていただいた。プロキャリアをスタートさせたクラブが、岐阜で良かったと感じている。もちろん神戸もそうだが、これからもできる限り(動向を)追っていきたい」

 ―岐阜でのプレー経験は、今にどう影響しているか。

 「僕のキャリアの中で一番と言っていいほど大きい。(プロキャリアを)スタートさせたクラブだし、大木(武)さんや素晴らしい選手、ファンの方に囲まれてサッカーができた。1、2年目は使い続けてくれて、信じ続けて、応援してくれたおかけで、僕は今、自信を持ってここまできている。初心を忘れずに、一つでも多くのゴールを取って、皆さんに僕の名前が届くように頑張りたい」

 ―岐阜がJ2に昇格するために必要な事は。

 「なんですかね(笑)。まず一つは、(岐阜には)素晴らしいサポーターやクラブスタッフがいて、支えてもらっている。もちろん、それは選手も感じていると思うし、ピッチでは100%、120%の力を出している。みんなが自分たちを信じて、クラブを信じて、一つになって戦い続ければ、J2に上がれる選手がそろっている。頑張ってほしい」

 ―近年のJリーグについて。

 「時差があるので1試合を通じて見ることはできないけど、今は海外で日本人選手が活躍している。Jリーグで一人一人の能力が高くなっているからこそ、海外に出て結果を残している選手が増えていると思う。これからも、僕もその一員として、切磋琢磨(せっさたくま)して『日本人はすごいぞ』というのを見せていけたら」

 ―セルティックでの今季を振り返って。

 「一つ目のカップ戦(リーグ・カップ)は初戦で負けてしまったけど、結果的には2冠(リーグ戦、スコットランド・カップ)を取ることができた。(元イングランド代表GK)ジョー・ハートが引退する年で、最後の最後、全員が一つになって良い戦いができたから、良い送り方ができた」

 ―今後の目標についてはワールドカップ(W杯)出場を挙げた。

 「僕だけじゃなく、サッカーをやっている選手は代表が一番の目標。その選手たちに負けないように、いる場所でゴールを決め続けたい。その先に日本代表だったり、W杯が待っていると思う。目の前のことを大切にしたい」

 ―将来的には岐阜への復帰を望むサポーターもいる。

 「正直、自分が将来どうなっているかは、ハッキリは見えない。でも、できるだけ長く海外で頑張って、いつか帰って来られるなら、日本に帰ってきて、皆さんの前でプレーできたら」

 

 古橋亨梧(ふるはし・きょうご) 大阪・興国高から中大を経て、2017年に当時J2の岐阜入り。爆発的なスピードを武器に得点を量産し、在籍1年半でリーグ戦68試合出場、17得点を挙げた。18年夏にJ1神戸に移籍すると、21年にはセルティック(スコットランド)へ。22―23シーズンは27ゴールを奪い、得点王とリーグ年間MVPを受賞した。日本代表で19年のキリンチャレンジカップ・ベネズエラ戦でA代表デビュー。これまで通算21試合出場で5得点を記録している。29歳。奈良県出身。