大雨で一部不通のJR山陰線、22日再開の滝部―小串間で試運転…長門市―人丸間は11日から

AI要約

JR西日本は山陰線の被災区間の復旧工事を完了し、滝部―小串間および長門市―人丸間で試運転を開始した。

試運転では安全性や乗り心地を確認し、21日まで実施予定。不通区間の一部が再開され、来年度の復旧が目指されている。

JR西日本は再開後、多くの人に利用してほしいと述べている。

 昨夏の記録的な大雨で被災し、一部区間が不通となっているJR山陰線について、JR西日本は7日、復旧工事完了に伴い22日に先行して運転を再開する滝部(山口県下関市)―小串(同)間の15・1キロで試運転を始めた。同時に再開する長門市(同県長門市)―人丸(同)間の13・9キロでは11日から試運転する。

 小串駅では試運転スタートの様子が報道陣に公開された。2両編成の列車に運転士2人と保線系担当者3人、電気系担当者1人の計6人が乗り込み、午前11時に出発。徐行運転で滝部駅に向かいながら、線路や踏切、信号機などの機能、乗り心地に問題がないか、倒木などの支障物がないかなどを点検した。

 試運転は両区間とも21日まで連日実施し、1日に3往復前後の列車を走らせる。JR西日本の原田智美・下関保線区長門管理室長は「安心して乗っていただけるよう、試運転を通じて最終点検を行う。運転を再開したら、多くの人に利用してほしい」と話していた。

 現在の不通区間は長門市―小串間の50・6キロ。22日に運転が再開されると、残る不通区間は人丸―滝部間の21・6キロとなる。JR西日本は来年度の復旧を目指している。