イオン福津で津屋崎祇園山笠の台組みと人形飾り付け実演 官民連携で初企画

AI要約

福津と宗像エリアでの伝統行事継承支援の取り組みが展開され、イオンモール福津で津屋崎祇園山笠の台組みと人形飾り付け実演が行われた。

地元の伝統文化や行事の情報発信を通じて地域活性化を図る初の企画であり、他の地域行事の展示や実演も予定されている。

神事や山笠の展示、実演を通じて、地元の伝統文化や行事の魅力を広く紹介し、参加者を募る取り組みが進められている。

イオン福津で津屋崎祇園山笠の台組みと人形飾り付け実演 官民連携で初企画

 津屋崎祇園山笠の台組みと人形飾り付け実演が6月1日、「イオンモール福津」(福津市日蒔野6)で行われた。(宗像経済新聞)

 「担い手不足などで地域固有の特色ある伝統行事の継承が困難になる」という福津と宗像エリアの課題を受け、地元の伝統文化や行事の情報を発信することで地域活性化を支援しようと同施設が企画した。福津市、宗像市と連携して取り組む初企画となる。

 この日は、同施設の営業時間前に津屋崎祇園山笠の山台を店内に搬入。台組みと人形の飾り付け実演の後、神事「御神入(ごしんいれ)」を行った。飾り付けした同山笠は、6月16日まで店内に展示する。6月17日からは「未来に残したい!むなかた地域伝統行事展」と題し、宗像の田熊山笠、鐘崎山笠に関する展示が始まり、6月23日には田熊山笠の「棒締め」「打込み」などの実演を行う。

 同施設ゼネラルマネジャーの石飛正展さんは「昨年末から各地域、各団体と打ち合わせを重ね半年間かけて実現できた。通常であれば現地でないと見られない作業工程を見たり、上階から山笠を見られたりするので、お客さまには一緒に参加しているような気持ちになっていただけるのでは」と話す。

 津屋崎祇園山笠振興会会長の花田実さんは「今回は『岡流』が店内で台組みを行っているが、準備には『北流』『新町流』も協力している。7月21日の津屋崎祇園山笠当日は、細い道を駆け抜けせめぎ合う様を見てもらいたい」と話す。

 田熊山笠総代の藤本一平さんは「100年の歴史がある田熊山笠は中断などもあったが、今の体制になってからは30年間途切れずに続けてきた。近年は東郷小学校とも『山笠教室』などで連携している。宗像市外の人も舁(か)き手として参加できるので、展示イベントを通じてたくさんの方に知ってもらえたら」と話す。