熊野本宮大社で梅漬け儀式 カメムシ発生で不作に、和歌山

AI要約

和歌山県田辺市の熊野本宮大社で行われた梅の日の式典では、南高梅を使った梅漬けの儀が行われ、豊作を祈願した。

紀州田辺梅干協同組合の前田雅雄理事長は、今年の不作について言及し、梅干しの健康効果を若い世代にも呼びかけた。

式典は「紀州梅の会」によって主催され、漬けた梅は後日大社に奉納される。

 「梅の日」の6日、梅の名産地として知られる和歌山県田辺市の世界遺産・熊野本宮大社で産地の発展を祈る式典が開かれた。神前に置いたたるに参列者らが収穫したばかりの南高梅を入れ、九鬼家隆宮司が塩を振ってお神酒を注ぐ「梅漬けの儀」を行った。

 紀州田辺梅干協同組合の前田雅雄理事長(66)は「カメムシの発生などで、今年は近年にない不作で来年の豊作を祈った。健康にいいと言われる梅干しを若い人にもぜひ食べてほしい」と話した。

 式典は田辺市などでつくる「紀州梅の会」が主催。漬けた梅は同会がいったん持ち帰り、梅干しにした後、改めて大社に奉納する。