県道に大量の泥水流出、福島・先達山メガソーラー建設地付近

AI要約

福島市在庭坂を通る県道70号に大量の泥水が流れ出し、現地ではメガソーラー工事の影響が懸念されている。

工事関係者が応急処置を行っていたが、過去にも同様の事案が発生していたことが判明している。

福島県と関係者は事態を把握するための調査と対応を急いでいる。

県道に大量の泥水流出、福島・先達山メガソーラー建設地付近

 断続的に降り続いた2日の大雨で、福島市在庭坂を通る県道70号に大量の泥水が流れ出た。付近では先達山の大規模太陽光発電設備(メガソーラー)の建設が進んでおり、近くの高湯温泉の関係者は「工事と関係があるのなら事態を重く捉えて対応を急いでほしい。災害が起きてからでは遅い」と不安を募らせている。

 複数の関係者によると、大雨が降り続いた2日午後、メガソーラー工事の敷地付近から大量の泥水が県道に流れ、工事関係者が土のうを積んで応急処置をしていたという。大雨が降った昨年の同時期にも、工事の敷地付近から県道に泥水が流れ出たことがあったという。

 2日に泥水が流れ出たことについて、事業者は福島民友新聞社の取材に「工事と関係があったかなど状況の確認を急ぐ」と説明した。県は「メガソーラーの影響を含めて対応を検討する」としている。

 高湯温泉観光協会の遠藤淳一会長は、再生可能エネルギーの進展について理解を示しつつも「観光客や旅館の従業員が不安に思わないよう、万が一に備えた対応はしてもらいたい」と求めた。