岡山・倉敷市真備町地区の復興防災公園 7月3日開園 市が発表、避難や交流の場に

AI要約

岡山県倉敷市は3日、真備町地区で整備を進めている復興防災公園「まびふれあい公園」が、7月3日に開園すると発表した。

公園は建築家の隈研吾氏が設計に携わり、高馬川と小田川が合流する同市真備町箭田の堤防沿い約4・5ヘクタールに整備。

市は復興計画に基づき、3月末までに地区を流れる小田川と高梁川の合流点付け替え工事などのハード整備をおおむね完了。

岡山・倉敷市真備町地区の復興防災公園 7月3日開園 市が発表、避難や交流の場に

 岡山県倉敷市は3日、真備町地区で整備を進めている復興防災公園「まびふれあい公園」が、7月3日に開園すると発表した。市による5カ年の復興計画の最後を締めくくる大規模ハード事業で、災害時の避難場所や住民の交流拠点として活用する。

 公園は建築家の隈研吾氏が設計に携わり、高馬川と小田川が合流する同市真備町箭田の堤防沿い約4・5ヘクタールに整備。中心部に多目的室や備蓄倉庫を備える建屋(木造、鉄筋コンクリート混合平屋約480平方メートル)を構え、芝生や遊具の広場を周囲に配置する。

 普段は防災教育や研修、イベントなどを行い、災害時は一時避難場所として活用。毛布や水といった避難者用の資材を備蓄し、座面を外すと炊き出しができるかまどベンチやマンホールトイレも備える。

 市は復興計画に基づき、3月末までに地区を流れる小田川と高梁川の合流点付け替え工事などのハード整備をおおむね完了。公園は意匠を凝らした建屋の施工に時間を要したため、当初予定から約3カ月ずれ込み、6月末に完成する見込み。

 7月3日は地元住民らを招いて完成記念式典を開催。テープカットや記念植樹などを行う。伊東香織市長は「平時だけでなく災害時にも活用できる復興のシンボルとなる施設。災害の教訓や真備の魅力を発信する拠点に育てたい」と述べた。