住職の“消しゴムはんこ”が話題に!再生回数400万回超…“お地蔵様はんこ”で仏教の教え表現「ズレがおもしろい」
新潟県小千谷市にある寺の住職が作成した消しゴムはんこの動画がSNSで400万回超再生され話題となっている。
麻田弘潤さんはPRのために消しゴムはんこを制作し、その動画を投稿した。
消しゴムはんこを通じて寺の親しみや仏教の教えを表現している。
新潟県小千谷市にある寺の住職が作っている消しゴムはんこの動画がSNSで話題となっている。動画の再生回数は何と400万回超!なぜ寺の住職が消しゴムはんこを作っているのか…その経緯などを住職に聞いた。
消しゴムを彫って作ったはんこにより、次々と現れるお地蔵様たち。
3月2日に動画がインスタグラムに投稿されたところ、「かわいらしい」「穏やかで癒やされる」などのコメントが寄せられ、再生回数は400万回を超えている。
動画の投稿主を取材しようと向かったのは小千谷市にある極楽寺。消しゴムはんこの制作者は住職の麻田弘潤さんだ。
「お寺のキャラクター付けみたいなのしたいなと思って、練習の一貫で自分のアカウントで始めてみた。多少は受けるかなとは思っていたが、こんなに何百もみたいなことになるとは思わなかった。びっくりしている」
寺のPRのために以前から作成していた消しゴムはんこの動画を投稿したという麻田さん。
そもそも、なぜ住職でありながら消しゴムはんこを作り始めたのか…そのきっかけは20年前の中越地震からの復興イベントにあるという。
「フリーマーケットをやるようになって、スタッフで無地のバッグにはんこを押すという企画を考えた。では、誰がはんこを作るんだとなって、私が『作ってみるわ』ということで」
それ以来、麻田さんは消しゴムはんこ作りにのめり込むようになり、この日は寺で行われる花まつりのスタンプラリー用のはんこを制作していた。
デフォルメされたお釈迦様の模様に消しゴムを彫っていく。「あんまり正確性は出さない。どうでもいいところは抜きまくるというか、歪んでも別に気にしない」
人の手で作るからこそ、一つとして同じものはできない。SNSで大きな話題となったお地蔵様のはんこもあえて1体ずつズレるように作ったという。
「ぺちゃくちゃ喋りながら『どっち行こうか、あっち行こうか』みたいな、喋りながら歩いている感じがにぎやかになる感じはあると思う。ズラしたほうが実際おもしろいということを見せることで仏教の教えとつながるのかなと思う」
消しゴムはんこで仏教の教えも表現!
麻田さんは「寺はイメージ的には緊張する場所・気を使う場所だが、“気軽に来られる場所”だということが消しゴムはんこを通じて伝わればいいかなと思う」と寺に親しみを持ってもらいたいとの思いも語っていた。