「この子はいらない」「お金も出したくない」 餌やり繰り返し捕獲依頼、身勝手な相談に批判殺到

AI要約

和歌山で保護団体が餌付けで未去勢の野良猫を繁殖させられ、捕獲依頼を受けるも「この子はいらない」「お金も出したくない」と言われる事態が発生。ネット上で物議を醸している。

不妊手術を受けていないメス猫の問題や、捕獲の難しさについて相談内容が明かされ、保護団体が残された猫たちに対する対応に苦慮している。

ネット上では依頼主の無責任な態度に批判が相次ぎ、同じ命だという声や餌やりの責任についての議論が広がっている。

「この子はいらない」「お金も出したくない」 餌やり繰り返し捕獲依頼、身勝手な相談に批判殺到

 餌付けで未去勢の野良猫を繁殖させ、捕獲を依頼した上に「この子はいらない」「お金も出したくない」。保護団体に寄せられた身勝手な内容の相談に、ネット上で批判の声が殺到しています。いったい何があったのでしょうか。和歌山で不妊手術(TNR)を中心とした保護猫活動を行う「城下町にゃんこの会」に相談内容の詳細を聞きました。

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「市民相談からの捕獲依頼のあった現場の猫ちゃん よれよれボロボロで低体温32℃ ご飯も食べられない でも依頼主は『この子はいらない お金も出したくない』と ひどいよねほんとに」

 今月26日、「城下町にゃんこの会」が餌やり行為を繰り返す住民からの身勝手な相談内容をSNS上に公開。続く投稿では、「家の中に入れたい猫は別にいて……ご飯をあげていてもそうなんですね 明日死んでもおかしくない猫をそんな猫はいらないって ご飯をあげているのに…ですか?」「いつも庭にいるこの子をこんなひどい扱いをするなら できるなら 今すぐ餌やりをやめなさい 猫達を不幸にしているのはあなたなのですから そんな餌やりはただちにやめてください」と餌やりを中止するよう注意喚起を行っています。

 城下町にゃんこの会は2016年4月に設立。当初は保護活動が中心でしたが、保護だけでは絶対に解決できない問題があるということに気がつき、18年からはTNR活動や地域猫活動により重点を置いた活動を続けています。これまで譲渡に結び付けた猫は1400匹以上、TNR活動は2500匹以上に行っているといいます。

 今回の相談は「不妊手術を受けていないメス猫が、実家にご飯を食べに現れるようになり、生まれた子猫を連れてくるようになり、実家で引き取ったりしていたのですがもう11匹保護しており、捕獲して不妊手術も考えたのですが、実家近くの動物病院は予約制でいつ捕まえられるかもわからず、今に至っています。先日もまた出産したみたいで、 去年出産した子もメスで、近くに手術してないオス猫もおり、 もうこれ以上は保護も難しく、捕獲し、不妊手術をお願いしたいです(依頼者原文ママ)」というもの。相談を受け捕獲に出向いたものの、そのうちの1匹ついて、依頼者が捕獲前から「この子はいらない」という発言を繰り返していたといいます。

 一連の投稿には、「酷い。いらないなんてよくそんなこと言えますね。同じ命なのに選ぶんだ」「餌やりだけしといて無責任すぎる」「こんなの虐待じゃん」「同じ人間の言うこととは思えません」「いらない命なんてない!!!」「無責任な餌やりって言葉すら知らないような情報弱者 安易に猫に関わらないでくれ」と憤りの声が多数寄せられています。