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そのイライラや不安、“脳の疲れ”が原因⁉️脳を休ませる「おひとりさまごはん」のススメ
脳が疲れていると、身体の休息だけでは十分ではないことがある。
脳の疲労は身体全体に影響を及ぼし、日常の疲れやストレスとして表れることがある。
脳の疲労を見過ごさず、脳を休ませるためのステップを踏むことが重要である。
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「いつもイライラしてしまう」「必死にがんばっているのに結果が出ない」「休んでいるのに、疲れが取れない」 それはもしかして、体ではなく、脳が疲れているのかもしれません。そこで今回は、脳科学者の茂木健一郎氏による著書『脳をしっかり休ませる方法』(三笠書房)から、最高のパフォーマンスを手に入れる脳の休ませ方について、少しだけご紹介します。
◇ ◇ ◇
「なんだか疲れが溜まってきたな......」と感じたときに、皆さんは一体どんな行動をとるのでしょうか?
・休日に家でゴロゴロして過ごす
・温泉に浸かって癒される
・マッサージをして疲れた部分をほぐす
確かに、疲れを取る方法として考えられるものはたくさんあります。ですが、これらはあくまで身体を休ませる方法であり、脳も休ませることができているとは限りません。
その証拠に、いくら家でのんびり過ごしていても、なかなか疲れが取れなかったり、逆に余計に身体がだるくなってしまったりしたという経験はありませんか?
何を隠そう、その原因は「しっかり脳を休ませてあげられていない」というところにあるのです。
私たち人間の脳というのは、いくら身体を休めていたとしてもしっかりと活動しており、脳疲労がどんどん蓄積されていっているのです。それが具体的にどういうときかといえば、入ってくる情報の量が多すぎて脳の処理が追いつかないときや、人間関係などのストレスで自律神経が乱れているときなどです。
脳に疲労が蓄積されればされるほど、脳の働きが低下し、身体全体に影響が出てしまいます。こうした悪循環が、休日にいくら家でのんびり過ごしていても、なかなか疲れが取れなかったり、逆に余計身体がだるくなったりする原因なのです。
「やることは多いのに、どうもやる気が出ない」
「いつもイライラしてしまう」
「疲れて眠いはずなのに眠れない」
「目の疲れやひどい肩こりや腰痛を抱えている」
これらはまさに、「脳が疲労している」サインだといえるでしょう。
脳が疲れているときというのは、精神的なストレスや外部からの情報を詰め込みすぎてしまって脳が正常な機能を果たせていない状態になっているときです。そんな脳が疲れ切った状態であることを知らずに、「もう少しだけ頑張っておこう」などと無理を重ねれば、脳の疲労はどんどん蓄積していってしまいます。
また、「脳が疲れている」ということには、ちょっとした罠が仕掛けられています。
それは、身体の疲れのような全身に感じる疲労感や筋肉痛などといった実感のある疲労ではないため、ほとんどの人は、今、自分の脳が疲労しているかどうかを、判別することができないということです。
特に、毎日のように忙しく働いているビジネスパーソンは要注意です。ここで一度、日々の行動を振り返ってみてください。
「自分さえ我慢すれば仕事がうまくまわる」
「結果を出すためには、ある程度の無理は仕方ない」
そう考えて、自分の脳の疲労を見過ごしてしまっている可能性があります。脳を休ませるためには、こうした脳の疲労の見過ごしや、自分自身との対話不足を解消するところからスタートしなければなりません。