本を読まない人が急増?月に1冊も読まない人は"6割"越え!その原因と私たちへの影響とは?

AI要約

文化庁が17日に公表した「2023年度 国語に関する世論調査」によりますと、本を月に1冊も読まない人が6割を超えていることがわかりました。急激に上昇した数字に対し、現代人の本離れについての危機感が高まっています。

永岡や三浦、および石塚といった異なる世代の意見を通じて、本を読む習慣の変化が明らかになりました。昔からの習慣や現代の情報アクセス手段の変化が読書離れをもたらしている可能性が示唆されています。

また、インターネットの普及により、映像コンテンツへの需要が高まり、読書時間が削られていることが指摘されています。さらに、動画の無断使用や短時間で映画内容を紹介する動画が問題視されています。

本を読まない人が急増?月に1冊も読まない人は

文化庁が17日に公表した「2023年度 国語に関する世論調査」によりますと、本を月に1冊も読まない人が6割を超えていることがわかりました。2008年度以降の同じ調査としては最も多く、初めて5割を超えたとのことです。スマートフォンやいわゆるSNSの普及が原因と見られていて、文化庁の担当者は「読書離れを顕著に示しており、国語力の養成に影響が出かねない」と危惧しています。9月18日放送『CBCラジオ #プラス!』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員と、パーソナリティの永岡歩アナウンサー、三浦優奈が、現代人の本離れについてトークを展開しました。

40代の永岡も「ほとんど本を読まない」と言いつつ、30代の頃もあまり読んでおらず、30歳の三浦も「本を読む習慣はなくマンガを読む」と語りました。

一方で60代の石塚はかなり本を読むほうですが、読書だけではなく仕事上資料として読むこともあり、仕事場でも家でもかなりの冊数があるそうです。

昔から本を読む習慣がある人は年齢に関係なく読み、読まない人は昔から読まない、そして読まないという人が増えたのかもしれません。

本を読む冊数の調査は2008年度から5年ごとに行われていますが、月に1冊も読まない人の割合が2008年度は46.1%、2013年度は47.5%、2018年度は47.3%とほぼ横ばいの状態でした。しかし今回の結果は、コロナ禍を経て急激に上がり62.6%に達したとのことです。

急激な上昇について永岡は「読まないと言えることも市民権を得たというか。(昔は)『読まないなんて信じられない!』っていう世代で」とコメント。

永岡が2008年に入社した当時は、「アナウンサーは本を読むべき」と言われ、その通り読んでいたそうです。

ただ最近はスマホで何でも調べることができたり、小説でもあらすじや下手をするとネタバレの内容まで調べられてしまったりするため、本に向かい合うことが減っているかもしれません。

石塚は「今はネットの動画など見たいものが多くなってきたにも関わらず、時間は相変わらず1日24時間なので、何かの時間を削らなければならず、結果的に読書の時間が減っているのではないか」と指摘。永岡も「いわゆるタイパを重視した結果ではないか」と推測しました。

ちなみに映像を無断使用しコンパクトに映画の内容を紹介している「ファスト映画」なる動画がありますが、「これは犯罪ですので注意が必要」と、石塚は釘を刺します。