政府は夕張市の「限界医療」から何も学んでいない…増え続ける「コロナワクチン健康被害」に医師が訴えたいこと

AI要約

コロナワクチン被害者の声に焦点を当てたNHKの「あさイチ」放送が画期的だった。

コロナワクチンの副反応被害について報道不足が指摘され、批判も根強い。

800名以上の死亡例が報告されるなど、コロナワクチンの安全性に疑問が残る状況。

■NHK「あさイチ」がコロナワクチン被害を報じた意味

 8月28日、NHKの朝の情報番組「あさイチ」が、コロナワクチン被害者の「声」を約1時間30分にもわたって放送したことは、画期的な出来事でした。

 なぜならこれまでテレビや新聞などの大手マスコミは、コロナワクチンの副反応被害についてほとんど報じてこなかったからです。

 コロナ禍が起きた2020年以来、日本政府はマスコミを総動員してコロナワクチンの接種を呼びかけてきましたが、その一方で多くの方がコロナワクチンの副反応に苦しんでいることは黙殺してきました。

 単に報じないどころか、「ワクチンの副作用を訴える人は陰謀論者、“反ワク(ワクチン)”だ」とレッテルを貼り、批判していたのです。

 ワクチン副反応問題に言及するだけで、SNS上で罵詈雑言を浴びせられたり、投稿や動画が削除されることも日常茶飯事でした。

■約800名が亡くなる「史上最悪の薬害」

 コロナワクチンは本当にコロナの抑止に有効だったのか、本当に安全なワクチンだったのかについては、医学的にもさまざまな見解があります。

 ただ、ワクチンの接種開始以降、日本国内で多くの方が「コロナワクチンの接種後に亡くなって」おり、その中の多数のケースにおいて「ワクチンとの関連性」が認定されていることは、紛れもない事実です。

 その数は現時点で799名(2024年9月6日厚労省資料)に上っています。

 過去、これほど多くの方が一つのワクチンの副反応で亡くなったことはありません。この結果を見れば、「コロナワクチンは史上最悪の薬害」と言っても過言ではないと私は思います。

■「過去すべてのワクチンの合計」の5倍以上も亡くなっている

 ちなみに現行の救済制度が開始された1977年2月から2021年12月までに認定された「全ワクチンの被害者数(コロナワクチンを除く)」は3522件、うち死亡は151件です。

 つまり、「過去すべてのワクチン関連死の合計」より、「コロナワクチンの関連死」のほうが圧倒的に多く、約5倍以上にも上っているのです。

■いまだに接種が推奨されている

 ポリオワクチンや日本脳炎ワクチンといった過去のワクチンでは、数名の死亡・重篤例が出た時点で、因果関係が明らかでなくとも、いったん接種をやめていました。

 (参考:厚生労働省/日本脳炎ワクチン接種後に報告されたADEMへの対応について)

 ですが、コロナワクチンについてはいまだに接種が推奨されており、この10月から自費による定期接種が再開される予定です。

 いまワクチン被害者たちは次々に国を相手取り集団訴訟に踏み切っています。

 2024年4月にはワクチン接種後に死亡した男女の遺族ら13人が、総額約9150万円の賠償を求める集団訴訟を起こしました。

 8月19日には第一回口頭弁論が行われ、原告は「国がワクチン接種を強く呼び掛ける一方、副反応や後遺症についてほとんど発表していなかったため、接種について判断するための十分な情報が与えられなかった」と主張しています。

 一方、政府は「薬害」を認めておらず、ワクチン接種についても続けるとしています。