アメリカ人「すごくクールだった!」 日本プロ野球を観戦 「日本最高」だと思ったアメリカにはないシステムとは

AI要約

アメリカ人のジャックさんが日本の野球観戦で驚いたポイントを紹介。

応援が統制されている点や女性がビールを販売する文化に魅了。

日本独特の球場文化に触れ、日本観光の楽しさを再確認。

アメリカ人「すごくクールだった!」 日本プロ野球を観戦 「日本最高」だと思ったアメリカにはないシステムとは

 インバウンド対策として、注目が高まっているのが「スポーツツーリズム」。スポーツ観戦などを目的に、日本観光を楽しんでもらうのが狙いです。初めて日本を訪れたというアメリカ人は、日本でプロ野球を観戦したそう。そして、母国にはない日本の球場の独特な文化に、思わず「クール!」と声を上げてしまったそうです。いったい何に驚いたのでしょうか。

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 小学校からの幼なじみ4人とともに観光していた、アメリカ人のジャックさん。大学の卒業旅行のために、初めて日本を訪れました。東京や京都、大阪を14日間かけてめぐるといいます。

 メジャーリーグの本拠地として知られている、アメリカから来たジャックさんたち。日本でも野球は国民的スポーツです。5人は東京ドームで行われた、読売ジャイアンツ対東京ヤクルトスワローズ戦を観戦しに行ったそう。その試合中、あるシーンに目を奪われました。

「マジでかっこよかった。アメリカと違って、応援がすごく統制されているんだね。みんなで一緒に歌を歌ったり、応援リーダーみたいな人の音頭に合わせて応援したりしていて、すごくクールだった! アメリカでは観客がバラバラに怒鳴っているからね(笑)」

 球場の外野席では、ラッパや太鼓といった鳴り物で盛り上げたり、豪快な旗振りをしたりして、応援をリードする応援団がいるのが一般的です。ファンが一丸となり、応援歌でチームを盛り上げている光景に、5人は感動した様子。ジャックさんはとある光景に釘づけになりました。

「あと、ビールを売っている女性がいるでしょ! アメリカにはない文化だね。アメリカでは売店に買いに行かないと買えないから。しかも、違う銘柄のビール樽を背負っているのもクールだったね! 野球観戦中、席にいながらにしてビールを買えるなんて日本最高だと思ったよ(笑)」

 ジャックさんが驚いた、売り子のサービスがいつ始まったのかは定かではありませんが、球場でビールを販売し始めたのは1924(大正13)年。阪神甲子園球場が初だといわれています。16キロもある大きなビールサーバーを女性が背負って、階段を昇り降りしているのは確かに驚きです。席にいながら注文し、キンキンに冷えたビールを片手に応戦できるのは日本ならではのシステムのようで、当たり前のことではなかったのですね。

 東京のほかに、京都や大阪へも足を運ぶジャックさん一行。行く先々で、思わず「クール!」と言いたくなる日本ならではのものに出会えますように。