リピート率9割!「濃すぎる鉄道ツアー」の舞台裏 クラブツーリズム「鉄道部」キーパーソンを直撃

AI要約

クラブツーリズム鉄道部は、個人旅行では味わえないプレミアムな鉄道旅行を提供する部署であり、異例の車両を利用したツアーや珍しい列車の走行などが特徴とされている。

これまで催行されたツアーには、畳に掘りごたつのお座敷車両を利用した貨物線旅や、自転車が乗せられる「B.B.BASE」による旅など、マニアックな選択肢が多く含まれている。

最新のツアー情報については告知が限定されているため、情報を入手する際はX(旧Twitter)を注視する必要がある。

リピート率9割!「濃すぎる鉄道ツアー」の舞台裏 クラブツーリズム「鉄道部」キーパーソンを直撃

 最近、「クラブツーリズム鉄道部」という存在を知った。クラブツーリズムは大手の旅行会社だが、数多くのクラブツーリズムツアーの中で、特に「鉄道旅」に焦点を当て、個人旅行では乗れないような車両を貸し切ったツアーや、引退車両の走行など、プレミアム感のある鉄道企画を中心に展開しているのが「クラブツーリズム鉄道部」らしい。

 以下は今まで催行されたツアーのほんの一部である。

・第26回貨物線の旅 お座敷列車「華」利用(両国→上野)(2021年6月26日)

・B.B.BASE自転車持込なし 両国→鹿島神宮→銚子→両国の旅(2021年6月25日)

・行商専用列車「伊勢志摩お魚図鑑」(近鉄名古屋→湯の山温泉→平田町→近鉄名古屋)日帰りの旅(2023年5月21日)

■あえてマニアックなセレクト

 畳に掘りごたつのお座敷車両で貨物線を巡ったり、自転車が乗せられる「B.B.BASE」に、あえて人だけ乗せて千葉まで往復したり、鮮魚列車と呼ばれ、一般人では乗れない行商人専用列車を使ったり。いずれもツアーとしてはあまり聞いたことがないラインナップだ。使う車両も変わっているが、ルートも一筋縄ではいかないところばかり。あえてマニアックなセレクトをしていることがわかる。

【図と写真でわかる】185系で行く貨物線の旅のルート、新金貨物線を走る185系の様子など。最後には恒例の4コマ漫画

 これらのツアーについて、私が知らなかったのも無理はない。告知は、X(旧Twitter)でのみしか行われていないからだ。

 おもしろそうだったので、さっそく2024年7月15日に開催された「第33回 185系で行く貨物線の旅」ツアーに参加してみた。2017年7月15日に初めて貨物線ツアーを実施してからちょうど7年、記念のツアーでもあるそうだ。

 さらにWEBに掲載されたツアー要項には「約2年振りの貨物線ツアーで、クラブツーリズム鉄道部・大塚もご案内いたします」とのうたい文句もあった。どうやらこの大塚さんが、鉄道部の「要の人物」のようだ。

 ところでサイトに書かれたツアー内容は、以下の文字情報のみだった。

予定

【集合場所】JR大宮駅西口1階出口階段横(8:50)大宮駅(9:37発)―<東北本線><東北貨物線>―田端信号所―<常磐貨物線><常磐線>―金町駅(折返し)―<新金貨物線>―新小岩信号場―<総武本線><外房線>―誉田駅(折返し・扉開放)―<京葉線><武蔵野線><武蔵野南線><横須賀線>―横須賀駅(折返し)-品川駅(18:03着)【到着後、改札を出て解散】