「熱中症対策」でエアコンを思いっきり使いたいですが、「電気代」が心配です…。電気代を抑えるためには何をするべきですか?

AI要約

エアコンの電気代について解説しました。設定温度や使用時間によって変動するため、節約のポイントを押さえることが重要です。

エアコンの使用時間や設定温度によってかかる電気代が異なることを計算式を用いて詳しく説明しました。

電気代を節約するためには、オンオフの繰り返しを避ける、設定温度を適切に保つ、カーテンやブラインドを使って室温をコントロールするなどの方法があります。

「熱中症対策」でエアコンを思いっきり使いたいですが、「電気代」が心配です…。電気代を抑えるためには何をするべきですか?

暑い夏を快適に過ごすためにもエアコンは欠かせませんが、電気代が心配になる方も多いでしょう。とくに設定温度を低くして長時間運転し続けると、家計にかかる負担は大きくなりかねません。今回はエアコンの電気代と、節約のポイントについて解説します。

まずは、エアコンの電気代がどのくらいかかるのかを検証しましょう。一般社団法人エネルギー情報センターによると、2024年4月時点の電気料金単価は「30.22円/kWh」でした。これは、1kWの電気を1時間使い続けると30.22円かかるという意味です。

エアコンの電気代は、使用する機種や設定温度、部屋の広さなどさまざまな条件によって変動します。一般には6畳タイプでおよそ500W~600W、10畳タイプで700W~800Wが目安とされるようです。

電気代の計算式は「kW×使用時間(h)×電力単価(円/kWh)」で求められ、1Wは0.001kWに換算されます。

以上の内容でエアコンの電気代を計算すると、6畳タイプなら1時間の使用で「0.5kW~0.6kW×1時間×30.22円/kWh」で、約15.11円~18.13円です。仮に夜の10時~朝の6時までの8時間に寝室でエアコンを連続運転した場合、1日あたり約120.88円~145.05円かかる計算です。これが1ヶ月間続くと、約3626円~4351円かかります。

エアコンは夜の運転だけでも、毎月およそ3600円~4300円の電気代がかかると分かりました。できればエアコンを使用せずに過ごしたいと考えるものですが、夏場は夜も充分に暑いため、エアコンを使わずに自宅で過ごすのは難しいでしょう。ここからは、エアコンの電気代を少しでも節約する方法を紹介します。

■スイッチのオンオフを繰り返さない

エアコンの電気代を節約するために、ついスイッチを頻繁にオンオフして運転時間を短くしようとしがちですが、これは逆効果です。エアコンに限らず、家電製品は起動時に多くの電力を消費するため、頻繁にオンオフを繰り返すと、総電力消費量が増えてしまいます。

そのため、スイッチをオンオフするより、連続運転を選択しましょう。そうすることで室温が安定し、電力消費も抑えられます。とくに外出時間が1時間程度であれば、エアコンはつけっぱなしにしておくほうが節約につながります。

■設定温度を下げすぎない

設定温度を低くしすぎると、エアコンの消費電力が増え、電気代が上がります。経済産業省の資源エネルギー庁によると、エアコンの設定温度を27度から1度上げることで、1年間で約940円の節約につながるとのことです。

また、冷房時の理想的な設定温度は28度前後といわれています。設定温度に対して部屋が暑いと感じる場合は、冷気がうまく循環していない可能性があるため、サーキュレーターやうちわを使って空気を循環させるとよいでしょう。

■カーテンやブラインドを使って室温を保つ

窓から入る日差しは室温を上昇させます。エアコンは室内が設定した温度に下がるまで運転を続けるため、カーテンやブラインドを使って直射日光をさえぎりましょう。

遮光カーテンや断熱カーテンを使用すると、室内の温度上昇を効果的に防ぎ、エアコンの効率を高められます。とくに日があたりやすい部屋や窓の大きい場所は温度が上がりやすいため、カーテンやブラインドは積極的に活用しましょう。