「健康やダイエットのために1日2リットル以上の水を飲む」は中医学の観点ではオススメできない?専門家「一気にガブガブ飲むのは意味が…」

AI要約

胃腸の健康とメンタルの関連性について、漢方コンサルタントの櫻井大典さんが指摘している。

メンタル不調時にはカフェインやアルコールを控えるべきであり、カフェインの影響について詳しく解説している。

カフェインを摂取する際は適量を守り、緑茶のようなイライラを鎮める飲み物を選ぶ方が良い。

「健康やダイエットのために1日2リットル以上の水を飲む」は中医学の観点ではオススメできない?専門家「一気にガブガブ飲むのは意味が…」

強いストレスや緊張を感じると、「胃がキリキリと痛む」「つい暴飲暴食してしまう」「お腹をくだしてしまう」という方もいるのではないでしょうか。メンタル不調と密接に関係する<胃腸>について、漢方コンサルタントの櫻井大典さんは「じつは多くの現代人が、知らず知らずのうちに胃腸を冷やし、負担をかけてしまう食事と生活をしている」と指摘していて――。そこで今回は、櫻井さんの著書『胃腸をあたためると心の不調が消える: 心も体も自然と元気になる食事と暮らし』から、心と体が元気になるコツを一部ご紹介します。

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◆メンタル不調のときはカフェインやアルコールはゼロに?

「メンタル不調のとき、コーヒーやお酒はダメですよね?」とよく聞かれます。

カフェインは、交感神経を刺激する興奮剤の働きを持っているので、ドキドキしやすい、不安になりやすいという人は、控えたほうがいいでしょう。

コーヒー、お茶、チョコレート、エナジードリンクなどのカフェインを含むものは、パニック発作が起きやすかったり、不安感が強いなら避けましょう。

特にエナジードリンクは、カフェインと糖をガツンと入れて体を強制的に覚醒、興奮状態にするようなものです。

心の元気をくれる飲み物ではなく、むしろ心を不安定にしてしまうのでおすすめできません。

コーヒーや紅茶を飲むことが、リラックスやリフレッシュにつながるという人もいるでしょう。

ちょっと情緒が不安定だったり、だるさが抜けないなという感覚があるときにも、1杯飲めばほっと落ち着いたり、シャキッとして元気が出るのなら、飲んでもいいです。

ただ、頼りすぎて大量に摂ると胃腸にも負担をかけることになり、交感神経も過度に興奮させてしまいます。

日本人の4人に1人はカフェインを150mg摂取するだけで不安定な気持ちになる、という研究データもあります。

コーヒー1杯に含まれるカフェイン量はおよそ80mgなので、1日2杯までを目安に、ゆっくりと香りも味わいながら飲みましょう。

緑茶には、イライラのもととなる熱を鎮める働きもあります。

気分のイライラに悩んでいるなら、コーヒーより緑茶を飲むようにしてみてください。