海外売春に「コロナ給付金不正受給」の片棒まで…ホストに2億円費やした30代女性「その後の人生」

AI要約

アオイはホストクラブでの恋心と虚栄心に取り憑かれ、風俗で大金を稼ぎながらホストに全てつぎ込むようになる。

借金から始まった関係は、売掛金の膨らみや身体の酷使によりさらに深化し、常に高額な支出を必要とする状況になっていく。

売掛金を作り永遠に完済できない状況に陥る若い女性たちが多く、売掛金を巧みに操るホストたちの手によって翻弄されている現実が描かれる。

海外売春に「コロナ給付金不正受給」の片棒まで…ホストに2億円費やした30代女性「その後の人生」

度を越した売掛金などが社会問題化しているホストクラブ。30歳のアオイ(仮名)はたまたま入った店のホストにのめり込み、風俗店で稼いだ金額をすべて彼につぎ込むようになる。前編記事〈「若い子は目を覚まして欲しい」ホストに「洗脳」され、風俗で稼いだ2億円を溶かした30代女性の後悔〉より続く。

ホストへの恋心、お金で得られる虚栄心、見捨てられる恐怖心ーー。あらゆる感情が絡み合って膨らみ、比例するようにアオイが使う金額はかさむ。

そしてこれまで以上に身体を酷使して稼ぎを求めた。ソープの出勤日数を増やしたうえ、在籍する店舗を複数持ち、さらに海外出稼ぎやアダルトビデオ出演など報酬の高い単発仕事をこなすようになる。

アオイがホストAに300万円を借りてから、毎月大金を落とすようになるまでは3ヶ月も経っていなかった。

「いま思えば、ホストAが私に貸してくれた300万円は、私を『育てる』ための先行投資ですよね。借金がある限り、飛ばれない限りは関係が途切れないし、お店に来る口実もできるので。

それで借金を完済するまでの期間内に、バースデーイベントなどで高額を使ってもらうように仕向ける。払えない分は売掛にしてしまえば、また未収金ができるので、ホストの管理下に置いておけるんです。

今年4月からは歌舞伎町でも売掛全廃の店が増えていますが、売掛が横行していた当時は凄かったです。私の周りでも、合計1000万以上売掛があった友達もザラにいました。お店もホストも返せない前提で高額な売掛を作り、毎月通わせるんですよ。女性客は毎月分割して返そうとホストに行くけど、結局お店で乗せられて新しく売掛を作っていき、永遠に完済できないループにハマっていくんです」

若いアオイは吉原の高級ソープで働く「上玉」だ。ホストAからすれば、継続してお金を引っ張ることができれば、300万円は「先行投資」として端金だったのだろう。