【闘病】何かの間違いでは? 子宮体がんを発症し2度の再発も経験 不妊治療で発覚…
みちさんは2021年に子宮体がんと診断され、手術や抗がん剤治療を経験し現在も治療を継続中。
早期発見の重要性や再発のリスク、治療方法について詳しく語られている。
みちさんの経験から学ぶことが多く、子宮体がんへの理解を深めることができる。
闘病者のみちさん(仮称)は2021年に子宮体がんが発覚し、子宮と卵巣の全摘出手術を経験されました。2度の再発も経験し、現在も治療を継続しながら生活しています。
治療を始めてから日々の生活習慣にも変化があり、毎日を全力で過ごしているそうです。そんなみちさんの話から、子宮体がんへの理解と具体的な治療方法について理解を深めていきましょう。
[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
編集部:
初めに子宮体がんについて教えていただけますか?
みちさん:
子宮体がんは子宮体部という場所にできるがんです。早期がんの段階でも不正出血が見られることが多いです。月経周期とは関係なく出血したり、閉経後にも出血があったりする場合には注意が必要だそうです。
編集部:
みちさんが子宮体がんと判明したのは、どのようなきっかけだったのですか?
みちさん:
私の場合、2021年に不妊治療の相談に産婦人科へ行ったことがきっかけでした。元々生理が不順で、ちょっとした出血もあったため「生理かな」と深く考えていませんでした。
しかし、婦人科の先生から「一度検査してみましょう」と勧められ、精密検査を受けたら、「子宮体がんステージ1」と告げられました。
編集部:
突然の出来事でかなりショックだったかと思います。
みちさん:
診断されたときは、どこか他人事のようなフワフワした感覚になりました。「何かの間違いじゃないか?」と思いました。手術したとしても、その後の生活も心配でしたし、インターネットで子宮体がんについて検索しては、一人で落ち込んでいました。
編集部:
医師からは病気や治療について、どのような説明があったのですか?
みちさん:
「まずは子宮と卵巣の手術を行い、病理結果によっては抗がん剤治療も必要になる」と説明されました。その後の検査でリンパ節にも腫れが見つかったためリンパ節も取ることになりました。
編集部:
手術やその後の治療はどのように進められたのでしょうか?
みちさん:
子宮と卵巣の全摘出手術、リンパ節の郭清を行いました。私の場合はステージ1だったので、手術から1年ほどは追加治療なしでした。
編集部:
みちさんは再発も経験されているそうですが、そのことも教えていただけますか?
みちさん:
2022年に定期受診とは別で受けたMRI検査で、再発疑いを指摘されました。精密検査の結果、肝臓と腹膜への再発が発覚しました。抗がん剤治療のTC(パクリタキセル+カルボプラチン)療法を9回行ったところで奏功し、90%以上縮小したため経過観察に入りました。
これが1度目の再発です。2度目の再発はその半年後、味わったことのない腹痛を感じて受診したところ、再再発と判明しました。
2度目は免疫チェックポイント阻害薬のキイトルーダと、分子標的薬のレンビマによる治療を開始しました。現在は画像上ほぼ見えないレベルまで縮小しているため、同じ治療を続けています。