秋こそ奈良がおもしろい! 意外なトレンドから“今秋限定”の見どころ&穴場スポットまで徹底ガイド

AI要約

奈良の中心部が新型コロナウイルスの感染拡大前とは一変し、夜遅くまで賑やかな雰囲気に変化している。

興福寺では修理中の五重塔の背後にはクレーンが立ち、2024年の秋には中金堂の再現が注目される。

国宝の多い興福寺では特別拝観や御朱印授与などのイベントが行われ、心を落ち着ける時間を過ごすことができる。

秋こそ奈良がおもしろい! 意外なトレンドから“今秋限定”の見どころ&穴場スポットまで徹底ガイド

新型コロナウイルスの感染拡大前は、夜8時を過ぎると奈良の中心部(近鉄奈良駅近辺)もひっそり……という印象でしたが、それも今は昔。久しぶりに訪れた奈良は、夜遅くまでオープンしているお店も多く、古民家を改装した宿やお店などが増えて、さまざまなニーズに応える町に変化していました。

今回は首都圏からもアクセス至便な近鉄奈良駅付近にフォーカス。世界遺産「興福寺」を中心に、2024年の秋限定の楽しみ方や近隣の穴場&おすすめスポットを紹介。インバウンドの旅行者は多いですが、工夫次第でのんびり楽しむこともOK。そして奈良の食は、意外なものがトレンドなのだとか!

興福寺といえば、高さ約50mを誇る木造塔の五重塔(国宝)が有名です。「奈良に来たなあ」と感じる象徴的な存在ですが、約120年ぶりの修理の真っただ中で、現在は大部分が素屋根に隠れています。

寂しく感じますが、大切な国宝を次世代へと受け渡すために必要な時間。クレーンが伽藍(がらん)に高くそびえる様子も、なかなか見られない貴重な光景と見守りましょう。

2024年の秋、興福寺で注目の見どころは、創建当初の姿が再現された「中金堂」。鮮やかな極彩色に彩られた絢爛(けんらん)たる様に驚きますが、境内の堂塔や仏像なども、もとは華やかな彩色だったと考えられるそう。私たちが慣れ親しんだ古都の風情ある光景も、当時は異なる印象だったのかもしれません。

この秋は、11月に中金堂の夜間特別拝観を実施。一帯は人工の光が少ない場所なので、闇夜に浮かびあがる幻想的な雰囲気を体験できます。また興福寺は、国宝に指定された仏像彫刻の所蔵件数が日本一の寺院。訪れたら、ぜひ見ごたえのある国宝館へも立ち寄りましょう。

世界的にもさまざまな出来事が起こり、日本でも自然災害が多く、心がザワザワと落ち着かない日々。世界の平和を祈り、自分と向き合う時間を持つのもいいですよ。

ご本尊の千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)立像を始め、イケメンな仏様としても人気の阿修羅像(あしゅらぞう)を含む乾漆八部衆(はちぶしゅう)立像など、国宝の数々を拝むことができます。

ちなみに、最近筆者がハマっているのが、JR東海のEXサービス会員向け観光プランのEX旅先予約。会員限定の特別な体験があったり、観光スポットが安くお得に楽しめたりするので(※ここだけの話、新幹線を利用しないときでも使えます)、気になるプランを見つけてはプライベートで利用しています。

2024年秋には、いざいざ奈良「興福寺編」の開始を記念して、奈良・興福寺を舞台にしたプランが、EX旅先予約に登場しています。

中でも筆者が注目しているのが、2024年9月28日(土)開催の「興福寺中金堂 夕刻の時間外貸切拝観と『几帳』を使用した御朱印帳授与」。一般拝観が終了した後の中金堂を、僧侶の方に案内していただき、珍しい「几帳」(※写真参照)を使った世界にひとつだけの御朱印帳を授かれます。

また、興福寺には三重塔(国宝)もあり、こちらは境内で一番古い建物だといいます。毎年7月7日の年に一日だけ公開されるのですが、こちらもキャンペーンにあわせてEXサービス会員向け限定で、11月23日(土・祝)、24日(日)に特別御開扉を実施。美しい三重塔の切り絵御朱印を授かれます。