危機管理アドバイザーが伝授する、非常用持ち出し袋のチェックリスト。ラップは防寒対策や包帯・紐の代替に。ポリ袋は切ってレインコートにも
緊急時に役立つ知恵をまとめました。LED懐中電灯の活用法やラップの使い道、ポリ袋の便利な使い方などが紹介されています。
非常時には身の回りのものを上手に活用し、生活を支援する工夫が紹介されています。
さまざまな状況において、身近なアイテムを工夫して活用することで、被災時の不便を軽減できる方法が提示されています。
豪雨や地震などの災害に見舞われた際に役立つ知恵をまとめました。非常時にこの記事を参照することで、落ち着いて行動する助けになることを願います(編集部)(イラストレーション◎seesaw.)
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◆緊急時の知恵
電気や水道、必要な生活道具がない時は、手に入るものを活用して乗り切りましょう
【LED懐中電灯】
(1)光を大きくする
白いポリ袋をLED懐中電灯のライト側からかぶせ、袋の持ち手を懐中電灯の胴体部に結ぶ。光がポリ袋全体に行きわたり、周りを明るく照らす
(2)ランタンに変える
LED懐中電灯のライト側を上にして水平な場所に立て、その上に水を入れたペットボトルを載せればランタンになる。小さい懐中電灯はコップの中に入れ、その上に水を入れたペットボトルを置く
◆ラップ
(1)包帯の代替
止血後の患部に巻いたり、骨折した際に、板などの添え木を固定したり。くっつきやすくずれにくいので、包帯代わりとして重宝する
(2)寒さ対策
二つ折りにした2枚の新聞紙をお腹に巻いて、上からラップを巻きつける。気密性が高いため、体温を逃がすことなく保温できる
(3)紐を作る
ラップを縦方向にねじって紐状に。紐を3本作って三つ編みにすると強度が増して、物干しロープなどとして活用できる
(4)食器を清潔に保つ
断水時や水を頻繁に使えない時は、食器にラップをかぶせて使用。ラップだけ捨てれば、お皿を洗う必要なし
◆ポリ袋・チャック付きポリ袋
(1)水を運ぶ
ポリタンクやペットボトルがない場合は、段ボール箱に大きいポリ袋を二重にかぶせれば、水を運んだり、水がめとして使うことができる
(2)洗濯
チャック付きポリ袋に衣類と水、少量の洗剤を入れて、袋の外側から揉み洗いをする。チャックを開けて水を捨てたら、新しい水を入れて何度かすすぐ
(3)断水時のトイレに
便器に大きいポリ袋を二重にかけ、あれば新聞紙やペット用シーツ、尿とりパッドなどを入れて簡易トイレを作る。上に重ねたポリ袋のみ交換
(4)レインコートを作る
大きいポリ袋の底に、頭が通る穴と、袋の左右に腕を通す穴をあければ、簡易雨具になる