海外旅行にはAirTagを用意すべし!危険すぎる海外の空港事情

AI要約

旅客機に預けた荷物が到着した空港の荷物受け取りコンベアから出てこない。るロスト・バッゲージと呼ばれる、海外旅行「あるある」トラブルのひとつだ。

日本ではあまり起きないが、アメリカの空港ではけっして珍しくない。

ロスト・バッゲージの原因の多くは、出発した空港での積み残し、あるいは乗り継ぎの際に別の飛行機に載せられるといった人為的ミスらしい。

だから「一時的」な紛失で済むことも多い。運が良ければ翌日、遅くとも数日後に、空港へ到着した荷物を航空会社があなたの自宅や宿泊先へ届けてくれるケースだ。

しかし、稀ではあるが、本当に荷物が紛失してしまうケースもある。他の乗客に持ち去られたのかもしれないし、どこか人知らぬ場所に放置されていることも考えられる。

海外旅行にはAirTagを用意すべし!危険すぎる海外の空港事情

旅客機に預けた荷物が到着した空港の荷物受け取りコンベアから出てこない。るロスト・バッゲージと呼ばれる、海外旅行「あるある」トラブルのひとつだ。

日本ではあまり起きないが、アメリカの空港ではけっして珍しくない。

ロスト・バッゲージの原因の多くは、出発した空港での積み残し、あるいは乗り継ぎの際に別の飛行機に載せられるといった人為的ミスらしい。

だから「一時的」な紛失で済むことも多い。運が良ければ翌日、遅くとも数日後に、空港へ到着した荷物を航空会社があなたの自宅や宿泊先へ届けてくれるケースだ。

しかし、稀ではあるが、本当に荷物が紛失してしまうケースもある。他の乗客に持ち去られたのかもしれないし、どこか人知らぬ場所に放置されていることも考えられる。

それならばまだしも、何らかのルートで乗客の荷物を外部に売り飛ばす組織的な犯罪グループがどうやら存在するらしいのだ。

今年の5月、カリフォルニア州に住むアウニー・グレースさんに降りかかった災難が多くのメディアで報じられた。

グレースさんはテキサス州ダラス・フォートワース空港からアメリカン航空で自宅近くのカリフォルニア州・バーバンク空港へ飛んだ。その際に飛行機に預けたスーツケースを受け取ることができなかった。

航空会社の説明によると、そのスーツケースは出発地のフォートワース空港で積み残されたということだった。遅くても翌日のフライトで手元に届くだろうと、当初グレースさんは楽観視していた。

グレースさんは念の為にスーツケースの中にはAirTagも入れておいた。AirTagについては後述するが、位置情報を把握するアップル社の製品だ。ところが、そのAirTagで荷物の行方を追跡していくうちに、グレースさんは困惑することになった。

「私のスーツケースはまずデンバーへ行き、そこからダラスへ引き返していました。そして5日後にようやくバーバンクへと帰ってきたのです」とグレースさんは言った。

ここまでの経緯はグレースさんにとっては腹立たしくあっても、一般的にはさほどの重大事ではない。グレースさんは航空会社からの連絡を待った。

スーツケースは自分で空港の紛失物取扱所に引き取りに行くか、あるいは自宅へ届けてもらうかを選択すればよいはずだった。しかし、AirTagがリアルタイムで示すデータは思いもつかないような展開を示していた。

「AirTagはスーツケースが空港から離れ、ハリウッドにあると言っていたのです。そんなわけはないと思っていると、こんどはゆっくりとウェスタン・アベニューを移動していました」とグレースさんは言った。

最終的には、スーツケースはサンタモニカ・ブルバードとウェスタン・アベニューの交差点近くで動かなくなった。観光名所であるハリウッド中心地から数キロほどしか離れていない、しかし現在はホームレスたちのテントが歩道にずらりと並んでいるエリアだ。

グレースさんは友人の助けもあって、スーツケースを取り戻すことができた。そのホームレスはスーツケースを何者かから買ったと主張し、その周りには他にも旅行者の荷物と思われるものがいくつかあったとのことである。

グレースさんは警察に盗難被害を届け出た。アメリカン航空はメディアからの問い合わせに対し、スーツケースが外部へ流出していた原因と経緯を調査するとだけコメントした。

後編では、スーツケースにAirTagを忍ばせる理由を解説していく。

文・写真/角谷剛

日本生まれ米国在住ライター。米国で高校、日本で大学を卒業し、日米両国でIT系会社員生活を25年過ごしたのちに、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。日本のメディア多数で執筆。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。