和歌山県、小中学校児童生徒数過去最少更新 学校基本調査結果

AI要約

和歌山県の学校基本調査結果が発表され、小中学校の生徒数が減少し続けていることが明らかになった。

小中学校の児童生徒数は過去最少を更新し、全国的な少子化の影響を受けている。

県教育委員会は少子化への対応や教育質の向上を進めていく方針。

和歌山県、小中学校児童生徒数過去最少更新 学校基本調査結果

和歌山県は28日、文部科学省が実施した令和6年度の学校基本調査の県内分結果(速報)を発表した。小学校の児童数は4万1121人で前年度比1043人(2・5%)減となり、昭和57年度から43年連続で減少。中学校の生徒数は2万2613人で同389人(1・7%)減だった。小中学校の児童生徒数は昭和23年度の調査開始以降で過去最少を更新。全国的な少子化を反映する結果となった。

調査は、教育行政に必要な基本的事項を明らかにするのが目的。5月1日現在の児童生徒数や学校数、教員数などをまとめた。

小学校の児童数は昭和61年度以降、毎年過去最少を更新。過去最多だった同33年度(13万9708人)と比べ3分の1以下となった。分校を含めた小学校数は238校(前年度比2校減)で、学級数は2368(同2増)。教員数は3978人(同7人増)で、教員1人あたりの児童数は10・3人(全国平均14・0人)と前年度から0・3人減少した。

中学校の生徒数は3年連続で減少し、過去最多の昭和37年度(7万7233人)の3分の1以下になった。分校を含めた中学校数は124校(前年度比2校減)で、学級数は1037(同11減)。教員数は前年度比1人増加の2301人で、教員1人当たりの生徒数は9・8人(全国平均12・7人)と同0・2人減だった。

一方、義務教育学校の児童・生徒数は767人(前年度比18人増)、特別支援学校の在学者は1706人(同61人増)で、いずれも増加した。

また、高校(全日制・定時制)の生徒数は2万2209人(前年度比102人減)となり、平成23年度から14年連続で減少した。内訳は公立が1万8003人、私立が4206人。学校数は前年度から1校減少して46校となった。

幼稚園数は61園(前年度比2園減)で、園児数は3362人(前年度比333人減)となり、平成9年度から28年連続で減少した。幼稚園と保育所の機能を併設している幼保連携型認定こども園は52園(前年度比1園増)で、園児数は7679人(同36人減)となり、2年連続で減少した。

県こども未来課は「少子化に対しては子育て環境の整備など進めていく」。県教委義務教育課は「少子化の中で教育の質の向上を図っていく」と話している。