米大統領選はトランプVSハリスへ。それぞれが勝利すれば世界はどうなるのか?【親子で語る国際問題】

AI要約

アメリカ大統領選挙まで3ヶ月と迫った状況を解説。トランプVSハリスの支持率が拮抗しており、世論調査結果を取り上げる。

ハリス氏が勝利した場合の外交政策について考察。ウクライナや台湾への軍事支援、中国との関係などの展望を示す。

米国の次期大統領が世界情勢に与える影響について言及。ハリス氏はバイデン政権の外交方針を継承し、重要な国際問題に取り組むことが予想される。

米大統領選はトランプVSハリスへ。それぞれが勝利すれば世界はどうなるのか?【親子で語る国際問題】

いま知っておくべき国際問題を国際政治先生が分かりやすく解説してくれる「親子で語る国際問題」。今回はアメリカ大統領選について学びます。

米国大統領選挙まで3ヶ月となりました。最近はトランプ暗殺未遂事件、バイデン大統領の選挙戦からの撤退、後継候補ハリス副大統領の台頭など、その動向が大きく変化しています。残りの3ヶ月はトランプVSハリスの選挙戦となりましたが、現時点で両者の支持率は拮抗しています。

7月末にブルームバーグなどが公表した世論調査結果によると、大統領選の勝敗を大きく左右するペンシルベニア、ウィスコンシンなど激戦7州での支持率ではトランプ氏が47%、ハリス氏が48%となりましたが、バイデン大統領だとトランプ氏が2ポイントほどリードする展開だったことから、ハリス氏支持の声が広がっていることが分かります。また、政治サイト「リアル・クリア・ポリティックス」の世論調査によれば、全米での支持率平均でトランプ氏が47,7%、ハリス氏が46,5%とトランプ氏が上回っています。

では、それぞれが勝利すれば世界情勢はどうなっていくのでしょうか。まず、ハリス氏が勝利した場合ですが、ハリス氏はバイデン政権で副大統領を務めていますので、基本的にはバイデン大統領の外交姿勢を継承していくことになるでしょう。バイデン大統領はウクライナ戦争で同国への軍事支援を積極的に押し進めてきましたが、ハリス氏もウクライナへの軍事支援の継続を強く訴え、対ロシアで欧州諸国との結束を強化することになるでしょう。

また、バイデン政権が台湾を民主主義と権威主義の戦いの最前線と位置付け、台湾への軍事支援を積極的に進めるように、ハリス氏も台湾への協力を惜しまないでしょうし、そのための日本との協力を必要しているでしょう。中国については、地球温暖化など協力可能な分野では協力を図るでしょうが、AIや半導体など先端テクノロジー分野では中国との熾烈な競争を展開していくことになるでしょう。