「1日に1回は和式トイレ座りをしてほしい」…整体師が熱弁"きれいな猫背"のすごいリラックス効果

AI要約

猫背はリラックスした姿勢であり、オフの状態でゆっくり休憩するときには問題ない。

猫背には排便時の姿勢としても重要な役割があり、適切な猫背を維持することが健康に良い。

猫背が悪いという固定観念は過度なプレッシャーやリラックスを妨げる恐れがあるため、きちんとした理解が必要である。

体の不調を改善するにはどうすればいいか。整体師の奥中伸さんは「よく『猫背になると体調が悪くなる』と言われるがそれは間違っている。猫背はリラックスしている姿勢のため、オフの状態のときはむしろ猫背になったほうがいい。問題は“きれいな猫背”の姿勢になれていないことだ」という――。(第3回)

 ※本稿は、奥中伸『読むと「全自動」で健康になるすごい本』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

■猫背は「絶対悪」ではない

 メディアなどでも、体の不調の原因として大変な悪者になっている猫背さんですが……、ここで重要なことに触れておきましょう。猫背ですが、実は絶対悪ではないのです。さて、猫背にどんなよいことがあるのでしょうか?

 まず、猫背はとてもリラックスした姿勢であるということ。つまり、ゆっくり休憩をするときなら、猫背でもよいのです。逆に、「猫背は絶対に悪だ」との思いが強すぎると、その思いがプレッシャーとなり、本当のリラックスを許すことができません。それは、かえって体に悪いのです。

 私の整体では、その人の体の充実度を「実力」と表現します。その実力の有無を分ける大きなポイントは、睡眠時など休憩をしているときに、「本当にリラックスできるかどうか」です。きれいな猫背になれる人は、背骨がやわらかい人です。そして、シャキッとするときは骨盤が回転して背骨がスッと立つ、そんなメリハリのある人は、とても「実力のある人」と言えます。

 そして猫背は、排便時の上半身でもあります。生物にとって、リラックスした排便が重要なのは言うまでもないでしょう。「猫背は悪だ」との思いがあると、きれいな脱力した体勢になれず、スムーズな排便までをも邪魔します。このように、猫背にも重要な役割があるので、猫背になるのならば遠慮なく猫背になることがポイントなのです。

 言ってしまえば、右のS字の人は「オンの状態」。左の猫背の人は「オフの状態」です。